研究課題
骨系統疾患の原因遺伝子の同定とその変異の解析、及びそれに基づく骨系統疾患の分子病態の解析、遺伝子レベルでの診断法の開発、遺伝子診断システムの構築を目的として研究を行ない、本年度は以下のような成果を得た。1.多発性骨端異形成症(multiple epiphyseal dysplasia)の6つの既知遺伝子の包括的解析をおこない、遺伝子変異のスペクトラム、遺伝子型-表現型連関を明らかにした。2.diastrophic dysplasia sulfate transporter (DTDST)の遺伝子変異により、atelosteogenesis type IIとdiastrophic dysplasiaの中間の表現型の疾患が生じる事を発見した。3.臨床的、レントゲン学的検討により、脊椎肋骨異形成症(spondylocostal dysostosis)の表現型のスペクトラムを解明し、再分類した。4.Marfan症候群、及びその関連疾患で、既知の2つの原因遺伝子、fibrillin1、TGF-b type II受容体遺伝子を調べ、新規の遺伝子変異を同定した。5.毛髪軟骨低形成症(cartilage-hair hypoplasia)の新規のRMRP遺伝子変異を同定し、日本人患者には2つの頻度の高いハプロタイプがあることを発見した。6.致死性骨格形成異常症のひとつspondylometaphyseal dysplasia, Sedaghatian typeの原因遺伝子がSBDSであることを発見した。
すべて 2006
すべて 雑誌論文 (4件)
American Journal of Medical Genetics A140・11
ページ: 1143-1147
Journal of Human Genetics 51・7
ページ: 581-586
American Journal of Medical Genetics A140・12
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