研究課題/領域番号 |
18390435
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
宮川 康 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (70362704)
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研究分担者 |
辻村 晃 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (40294053)
奥山 明彦 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20093388)
田中 宏光 大阪大学, 微生物研究所, 助手 (10263310)
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キーワード | 男性不妊症 / 精子 / 臨床診断 / 生殖細胞 / 抗体 / 精巣 / 生検 / ゲノム |
研究概要 |
精巣生殖細胞特異的遺伝子のコードする蛋白質に対する抗体を用いて、男性不妊症の新たな検査法を開発するため、以下の項目について、それぞれほぼ目標通りの研究成果を達成した。 1)ヒト精子細胞特異的タンパク質に対するポリクローナル抗体作成(宮川、田中) 精子細胞特異的に発現するタンパク質をコードする遺伝子について、5種類以上のポリクローナル抗体を作成することを目標に挙げていた。3種類(抗MCA抗体、抗Gsg1抗体、抗Delta-20抗体)を自ら作成し、2種類(抗Septin4抗体,抗Septin7抗体)は購入した。 2)男性不妊患者の精液ならびに精巣生検(辻村、奥山) 2年間で男性不妊患者100例以上のサンプル収集を目指しているが、今期1年では精巣生検サンプルとして30例、精液サンプルとして50例以上の検体を収集し得た。一部のサンプルはすでに3)の項で抗体価を確認できた抗体によるウエスターンブロットに使用した。 3)ウエスターンブロットによる抗体検定(田中) 作成済み抗体から順次、抗体の性能をウエスターンブロットで検定した。これまで抗MCA抗体、抗Delta-20抗体、抗Tectin抗体、抗TRA54抗体、抗MP68抗体、抗Gsg3抗体がそれぞれのヒトタンパクに交差反応することを確認し、特に抗MCA抗体が抗体価に優れていることが判明した。 4)ゲノムシークエンス解析(田中) MCAタンパクがウエスターンブロットにて認めない不妊患者について、DNA採取のための採血を行った。
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