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2007 年度 実績報告書

プロモーターマイクロアレイを用いた卵巣癌の薬剤耐性化遺伝子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18390448
研究機関大阪医科大学

研究代表者

大道 正英  大阪医科大学, 医学部, 教授 (10283764)

研究分担者 坂田 正博  大阪大学, 医学部附属病院, 准教授 (10260639)
寺井 義人  大阪医科大学, 医学部, 講師 (90278531)
山下 能毅  大阪医科大学, 医学部, 講師 (50268207)
金村 昌徳  大阪医科大学, 医学部, 助教 (40298782)
田辺 晃子  大阪医科大学, 医学部, 助教 (70454543)
キーワード癌 / マイクロアレイ / 薬剤反応性 / シグナル伝達 / トランスレーショナルリサーチ / シスプラチン / タキソール / アポトーシス
研究概要

卵巣癌はprimary cytoreductive surgeryとadjuvant chemotherapyが基本的治療であるが、生存率が最も低い婦人科癌である。我々は、初年度に転写因子nuclear factor-κB(NFκB)の結合部位を含むプロモーターマイクロアレイを作成し、シスプラチンおよびタキソールによりその発現が誘導され耐性化に関与する遺伝子を同定した。本年度は、標的遺伝子の発現を特異的にブロックさせるsiRNAをアデノウイルスのベクターに組み込んだsiRNA発現ウイルスベクターを、シスプラチン耐性細胞株Caov-3細胞およびタキソール耐性細胞株SW626細胞をメスヌードマウスの腹腔内に注入したマウス卵巣癌モデルに遺伝子導入し、標的遺伝子のシスプラチンおよびタキソールの耐性性におよぼす作用をin vivoにおいて検討した。siRNA発現ウイルスベクター導入により腹水量及び腫瘍の大きさが減少していた。さらに、腫瘍を4%paraformaldehydeで固定しパラフィン切片を作成し、siRNA発現ウイルスベクター導入によりIκBのリン酸化が抑制されている事を免疫組織染色にて、アポトーシスが増加している事をTUNEL法にて確かめた。すなわち、標的遺伝子の発現を特異的にブロックすれば、シスプラチンおよびタキソールの耐性性が解除され感受性を示すようになることをマウス卵巣癌モデルを用いin vivoにおいても明らかにした。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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