研究課題/領域番号 |
18390451
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
斉藤 豪 札幌医科大学, 医学部, 教授 (90145566)
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研究分担者 |
鈴木 孝浩 札幌医科大学, 医学部, 講師 (60398328)
藤本 尚 札幌医科大学, 医学部, 助手 (70398329)
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キーワード | 子宮体癌 / 子宮内膜 / コネキシン / ギャップ結合 / ベイスタンダー効果 |
研究概要 |
初年度はin vitroにおいて子宮内膜癌細胞での細胞間コミュニケーションによるバイスタンダー効果を証明した。さらに性ステロイドホルモンやレチノイドなどを用いてより細胞間コミュニケーションを促進させることによりバイスタンダー効果が増強されるか検証を行った。 1.RL-952細胞におけるバイスタンダー効果の発現 HSV-tk遺伝子を導入したRL-952-HSV-tk細胞に対するGCVの添加実験では、20mMと2mMの濃度ではほとんどすべての細胞が96時間後には死滅し、200mMでは75%、20mMでは40%が96時間後に死滅した。以降の実験ではGCVの濃度は200μMと20μMで行った。 また、RL-952-Hsv-tk細胞とRL-952-wildの混合培養にGCVを添加した実験では、フルシートのRL-952-wildにRL-952-Hsv-tk細胞を100個、150個、200個、250個と増やしてゆくとそれに比例して死細胞数が増加した。 2.レチノイドがコネキシンの発現に与える影響 al trans-RAの添加実験では、レチノイドが100μMの濃度でコネキシン26の発現が最も強く認められた。 以上のように、レチノイドが細胞間コミュニケーションを促進することによりバイスタンダー効果を増強させる事が明らかになった6今後はin vitroでの実験を通じて生体内でのバイスタンダー効果の変動と最終的には新しい治療法の開発を到達点として研究を進める。
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