• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

嗅神経細胞再生の分子機構解明と嗅覚再生医療に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18390458
研究機関神戸大学

研究代表者

丹生 健一  神戸大学, 医学系研究科, 教授 (20251283)

研究分担者 森 憲作  東京大学, 医学系研究科, 教授 (60008563)
寺島 俊雄  神戸大学, 医学系研究科, 教授 (20101892)
土井 清司  神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (00379380)
キーワード嗅神経 / 再生 / 骨髄間質幹細胞 / bFGF / NRG
研究概要

【目的】
嗅神経細胞は慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などの鼻副鼻腔疾患・喫煙・ウイルス感染・老化など様々な原因により障害される。現在こうした嗅神経細胞の障害による嗅覚障害に対しては、ステロイドの局所投与が唯一の治療法として行われているが、無効例も少なくない。そこで本年度は嗅神経細胞の障害に対する新たな治療法として骨髄間葉系幹細胞の移植による再生治療の可能性とbFGFの嗅神経細胞再生への効果を検討した。
【方法】
I.神経細胞への分化傾向を持つ骨髄間質細胞NRGをBrdUを含んだ培養液中で培養。BrdUでラベルされた骨髄間質細胞を1)マウス尾静脈から全身投与、2)マウス鼻腔へ局所投与、の二つの方法で投与し、1)移植した骨髄幹細胞が生着するか否か、2)生着した骨髄間質細胞が嗅神経系細胞へと分化したか否か、を検討した。
II.嗅球除去による嗅上皮アポトーシスモデルにbFGFを投与し、嗅神経細胞再生への効果を検討した。
【結果】
I.BrdUでラベルされたNRGは嗅球に多数認められ嗅上皮内にも認められた。投与した細胞の約1%以上が嗅上皮に生着しており、蛍光免疫染色法により、これらの細胞は球状基底細胞に分化していることが確認できた。
II.bFGF投与群では球状基底細胞の有意な増加がみられ、bFGFの嗅神経細胞再生への有効性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] The expression of neuN in the development of olfactory bulb and epithelium of mice2007

    • 著者名/発表者名
      Wei H, Li X, Yu G, Cao Z, Nibu K
    • 雑誌名

      Lin Chung Er Bi Yan Hou Tou Jing Wai Ke Za Zhi 21

      ページ: 363-365

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi