研究課題/領域番号 |
18390463
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
大黒 浩 札幌医科大学, 医学部, 教授 (30203748)
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研究分担者 |
大黒 幾代 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (90305235)
石川 太 札幌医科大学, 医学部, 講師 (00419962)
錦織 奈美 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (30444920)
川田 浩克 札幌医科大学, 医学部, 講師 (60438009)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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キーワード | 網膜変性症 / 動物モデル / ロドプシン / 視興奮 / アポトーシス / レチノイド / カルシウム / カルシウムチャンネルブロッカー |
研究概要 |
網膜変性症の病態解明を目的として原因が異なる6種類の網膜変性動物モデルを用いて1) 網膜電図(ERG)による機能評価、2) 網膜形態評価、3) レチノイドの解析、4) ロドプシン再生能、5) ロドプシン脱燐酸化能および6) cGMP濃度変化について解析した。その結果、これらの網膜変性モデルに共通の視細胞機能異常として明暗順応を制御する機構(ロドプシン燐酸化脱燐酸化の障害)に異常があり、最終的に網膜が変性してしまうとERGの障害や組織障害がみられることが判明した。 次に機能異常としての順応障害を是正し、網膜変性阻止効果が期待される薬物として1) 視細胞における機能是正を目剤したカルシウムチャンネルブロッカーおよび2) RPEにおける是正を目指したレチノイドおよびアントシアニンを各種モデル動物に投与し、それらの薬物効果を検討した。その結果、カルシウムチャンネルブロッカーであるニルバジピンは今回試したいずれのモデルに対しても有効性を示したのに対し、レチノイドやアントシアニンは補助効果は期待されるもののさらなる検討が必要と考えられ、今後本症の有効な治療薬のとして臨床応用できる可能性が強く示唆された。
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