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2007 年度 実績報告書

形態形成遺伝子導入による悪性黒色腫の新たな治療法の開発に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 18390476
研究機関北海道大学

研究代表者

山本 有平  北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70271674)

研究分担者 守内 哲也  北海道大学, 遺伝子制御研究所, 教授 (20174394)
古川 洋志  北海道大学, 大学院・医学研究科, 助教 (00399924)
関堂 充  北海道大学, 大学病院, 講師 (40372255)
佐々木 了  北海道大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (40301907)
堤田 新  北海道大学, 大学病院, 助教 (00374489)
キーワード悪性黒色腫 / 遺伝子治療 / 形態形成遺伝子
研究概要

ホメオボックス遺伝子の一つであるPAX遺伝子は、遺伝病の原因遺伝子として論じられることが多かったが、近年では、癌の発生との関連も報告されている。われわれは、悪性黒色腫と色素性母斑の臨床検体、悪性黒色腫細胞株における遺伝子網羅的解析から、PAX4およびPAX9遺伝子が癌抑制遺伝子としての機能を有する可能性を示してきた。そして、今後、遺伝子工学の応用により、悪性黒色腫に対する新たな治療法の開発につながるのではないかと考えた。
われわれはまず、ハイグロマイシン耐性遺伝子をもつ動物発現ベクターに、PAX9遺伝子を組み込み、PAX9遺伝子発現ベクターを作成した。これまでの研究において、ヒト悪性黒色腫細胞株の中では、C8161とMeWoにおけるPAX9遺伝子の発現が非常に弱いことを確認していたため、遺伝子導入細胞としてこの2種類の悪性黒色腫細胞株を選択し、リポフェクション法によりPAX9遺伝子発現ベクターを導入した。対照として空ベクターをC8161とMeWoに導入した。ハイグロマイシンを添加した培養液において細胞培養を行うと、PAX9遺伝子発現ベクターを導入した細胞の成長は、空ベクター導入細胞と比較すると、細胞成長速度が遅い傾向があることが確認された。
今後、DNAレベルもしくは蛋白レベルにおいてPAX9の強発現を確認し、PAX9遺伝子が癌抑制遺伝子としての機能を有するか検討する予定である。具体的にはMTT-assayによる増殖能の検討、フローサイトメトリーによるcell cycleの解析、invasion assayによる浸潤能の検討などである。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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