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2008 年度 実績報告書

ケロイド幹細胞:分離・同定とその発生病理学的意義

研究課題

研究課題/領域番号 18390477
研究機関京都大学

研究代表者

鈴木 茂彦  京都大学, 医学研究科, 教授 (30187728)

研究分担者 宇谷 厚志  京都大学, 医学研究科, 准教授 (10292707)
内藤 素子  京都大学, 医学研究科, 講師 (30378723)
キーワードケロイド / 創傷治癒 / 幹細胞 / 組織再生 / 遺伝子
研究概要

前年度までに得られたケロイドマーカー分子候補に対して、転写因子Aと、分泌蛋白B、ならびにCについて、ケロイド細胞における過剰発現を目的としたプラスミドを作成した。ケロイド細胞には、現行のリポフェクタミンを用いた方法では、非常に導入効率が悪いため、レンチウイルスベクターを用いた発現系に切り替え、プラスミド作製をやり直したところ効率よく導入できることに成功した本年度はこの過剰発現効果についてreal time PCR、マイクロアレイ法により検討する。また、免疫不全マウスに、これらの細胞を移植する方法を検討したところ、平成19年度の検討では、シリンジによる注入が適しているような結果を得たが、この方法ではやはり移植細胞の散逸が見受けられ、再度、移植方法の検討を行った。その結果、移植床の作製にあたり剥離層を工夫することと、コラーゲンスポンジを細胞担体に遺伝子の過剰発現によるin vivoでの影響を検証することとする。また、インビトロジェン社のStealth RNAiを用いることにより、ケロイド細胞においてマーカー遺伝子のknock downを行うことに成功した。このうち、分泌蛋白Bのknock downにより、申請者らがケロイドにおいて過剰発現しいてる特徴的な遺伝子として報告した(Naitoh, et al. Genes Cells, 10. 1081-1091, 2005)遺伝子のうちのひとつが、発現低下することが判明した。今後、さらにこのknock downによる影響を検証するため、real time PCRにて検討を行うと同時に、in vivoでの影響を知るため、上記マウス移植モデルを用いて検証を行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 非典型的部位に生じたケロイドに対する切除と放射線療法の結果について2008

    • 著者名/発表者名
      山脇聖子
    • 雑誌名

      瘢痕・ケロイド治療ジャーナル 2号

      ページ: 84-87

  • [学会発表] ケロイド術後成績評価の点数化への試み2008

    • 著者名/発表者名
      山脇聖子
    • 学会等名
      第3回瘢痕・ケロイド治療研究会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2008-08-30

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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