本研究課題の目的は、口腔組織の毛細リンパ管における機能分子発現機構が、口腔組織以外の組織における毛細リンパ管と如何なる点で異なっているのかを明らかにすることにある。具体的には、 (1) 健常および炎症ヒトリンパ管内皮細胞(lymphatic endothelial cell : LEC)における種々のToll-like receptor(TLR)、白血球接着因子、およびケモカイン発現の相違を明らかにする。 (2) lymphotoxin(LT)依存性nuclear factor-kappaB(NF-kB)経路による種々の白血球接着因子およびケモカイン発現誘導機構の相違を明らかにする。 (3) TLR依存性NF-kB経路およびその他の経路を介した、種々の白血球接着因子およびケモカイン発現誘導機構の相違を明らかにする。
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