研究課題/領域番号 |
18390507
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
塚田 岳司 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (70236850)
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研究分担者 |
蟹江 隆人 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (70152791)
鳥居 光男 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (30116066)
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キーワード | 形状記憶ポリマー / トランスポリイソプレン / 根管充填剤 / 暫間被覆冠 |
研究概要 |
根管充填剤については、トランスホリイソラレン100に対して、架橋剤である硫黄、ジクミルパーオキサイドをそれぞれ1.25、7.5で配合することによって、37℃で形状回復が可能である根管充填用ポイントを試作することが可能となった。この、ポイントを用いて人工根管による封鎖性試験を行なったところ、現在、数週間程度の漏洩を測定しているが、比較的、良好か封鎖が得られている。また、暫間被覆冠については、接触点部と咬合面以外は、変形固定した形状から37℃の温度刺激によって元来記憶させた形状へと回復可能な配合率(トランスポリイソプレン100に対して、酸化亜鉛30、ステアリン酸1、硫黄1.25、ジクミルペルオキサイド7.5)で、接触点部については、37℃雰囲気中では、ポリマーの結晶化が生じる配合率.(トランスポリイソプレン100に対して、酸化亜鉛30、ステアリン酸1、硫黄0.75、ジクミルペルオキサイド4.5)で、また、咬合面については、接触点部よりも、さらに架橋剤を減少させた配合率(トランスポリイソプレン100に対して、酸化亜鉛30、ステアリン酸1、硫黄0.5、ジクミルペルオキサイド3)でそれぞれ混練を行った後、同一の金型へ填入し、150℃で30分間の加熱処理で架橋を行い、試作の暫間被覆冠を作製し、顎模型上の人工歯に装着させたところ、咬合面については、この配合率で50℃程度の加熱で、容易に非晶化することが可能であり、また、再結晶化に要する時間も2〜3分程度とかなり短時間であったため、削合の必要がなく容易に咬合調整が行なうことが可能であった。接触点部は、37℃で結晶化するように材料設計されており、支台歯と隣在歯とで圧接された形状のままで次第にポリマーの結晶化が生じて変形が固定されたために、良好な接触点が得られた。また、その他の部分は、37℃の温度刺激で形状が回復することにより、ポリマーが支台歯へと適合することによって、非破壊的には除去困難なほどの装着が可能であり、また、1%フクシン溶液での侵漬試験の結果でも、良好な封鎖が得られた。
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