(1) 現在、臨床で使用されている根管充填材の主成分であるトランスポリイソプレンを架橋することによって、根管充填材に形状記憶機能を付与し、その形状記憶という機能を活かして、現行の根管充填法よりも操作性や封鎖性に優れた新規の根管充填法を開発することを目的とし、最適な性質を備えた根管充填用ポイントの作製法を確立するために、様々な条件下で根管充填用ポイントを試作し、それを用いて根管充填の操作性や封鎖性などを調べ検討する。 (2) トランスポリイソプレンを架橋することによって、暫間被覆冠に形状記憶機能を付与し、その形状記憶機能を活かすことによって、咬合面や接触点の調整の必要がなく、また、仮着用セメントを用いなくても装着が可能となるような、現行の暫間被覆冠の問題点を克服する暫間被覆冠の開発を目的とし、どのような材料設計で作製した暫間被覆冠が、機械的性質や操作性について最適な性質を備えているかについて調べ検討する。
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