研究課題
基盤研究(B)
日本では、現在世界に類を見ないほど急速に、高齢化が進行しつつあり、歯科においても高齢者の受診患者は、今後激増することが推測されている。高齢者に多発する三叉神経因性疼痛は、その病態が十分解明されていないものもあり、不治の疼痛に苛まれている症例も少なくない。難治性で強度の疼痛に悩まされる患者の日常生活は、大きく障害され、社会的に大きな問題となっている。抗てんかん薬や抗うつ薬などが治療に用いられるが、それらの薬物は中枢性副作用が強く、服用不可能である患者も少なくない。そこで、本研究では中枢性副作用を生じさせない新規治療法を開発するため、以下のことを検討する。(1) 一次侵害受容ニューロンの過敏化プロセスの分子レベルでのさらなる理解、(2) 培養三叉神経節細胞への標的分子の導入が及ぼす影響の観察、(3) 一次ニューロン過敏化プロセスを選択的に抑制する分子標的治療の開発。
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