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2008 年度 実績報告書

ドラッグデリバリーシステムを用いた新規骨再生法の開発とその細胞内メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 18390518
研究機関九州大学

研究代表者

古谷野 潔  九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (50195872)

研究分担者 鮎川 保則  九州大学, 大学病院, 講師 (50304697)
荻野 洋一郎  九州大学, 大学病院, 助教 (50380431)
石川 邦夫  九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (90202952)
キーワード歯学 / 歯科補綴学 / 骨増生 / スタチン
研究概要

我々はこれまでに、高脂血症治療薬statinの全身投与がインプラント周囲の骨形成に有効であることを報告した。また、statinの局所投与においても骨芽細胞の分化増殖促進、および破骨細胞の分化抑制効果を確認している。しかし、局所投与においては、薬剤を局所に長期間とどめることが困難であるため、全身投与ほどの骨増生効果は得られていない。そこでstatinの局所投与が最大限の効果を発揮するためには、適切なドラッグデリバリーシステム(DDS)および足場(scaffold:Sc)が必要であるとの仮説のもと、昨年度は種々のDDS,Scと数種のstatinを検討し、骨形成に促進的影響を確認することができた5今年度はin vitroにおいてstatinが骨芽細胞系、破骨細胞系にどのような影響を与えているかを分子生物学的に検討した。
骨芽細胞は、smadを介したシグナリングを通じて分化を促進し、MAP-kinaseを介したシグナリングを通じて増殖を促進している。また、破骨細胞に関しては、RANK-RANKL系、LPS,TNFによる促進が知られているが、それぞれ細胞内のシグナル伝達経路が異なる。ここでは骨芽細胞、破骨細胞それぞれに関し、どのシグナル伝達経路が活性化/遮断されているのかをRealtime PCR法を用いてin vitroにて検討した。その結果、骨芽細胞系に関しては、スタチンはsmadを介したシグナリングを通じて骨芽細胞の分化を促進する可能性が示唆された。一方破骨細胞系に関しては、RANK-RANKL系、LPS,TNFによる促進とスタチンの関連性に関しては一定の見解を得ることができなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Vertical bone augmentation with fluvastatin in an injectable delivery system : a rat study.2009

    • 著者名/発表者名
      Jinno, et al
    • 雑誌名

      Clinical Oral Implants Research (印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Topical application of statin affects the bone healing around implants.2008

    • 著者名/発表者名
      Moriyama, et al
    • 雑誌名

      Clinical Oral Implants Research 19

      ページ: 600-605

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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