研究課題/領域番号 |
18390530
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
戸塚 靖則 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (00109456)
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研究分担者 |
進藤 正信 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (20162802)
樋田 京子 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (40399952)
東野 史裕 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 准教授 (50301891)
小林 正伸 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 准教授 (80241321)
大廣 洋一 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (40301915)
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キーワード | 腫瘍血管内皮細胞 / ヒトロ腔癌 / ヒト腎癌 / ヒト肺癌 / 網羅的解析 |
研究概要 |
腫瘍は遺伝子の疾患であり、がん細胞に対する遺伝子標的治療が行われている。しかし、腫瘍自体の遺伝子異常は複雑で、単一の遺伝子をターゲットにした遺伝子標的治療は極めて困難と考えられる。 一方、腫瘍細胞が生存・増殖するためには、腫瘍間質の血管新生が腫瘍の増殖に必須であることから、この血管新生を阻害することで腫瘍の増殖を抑制する治療法が考えられている。腫瘍間質に存在する血管は正常な血管内皮細胞であると考えられてきたが、樋田はマウス皮下移植腫瘍モデルから分離した腫瘍血管内皮細胞は正常血管内皮細胞とは遺伝子的に異なった性格を有することを明らかにした。 平成18年度において、我々は腫瘍血管内皮細胞と正常血管内皮細胞を樹立するために、口腔がん、腎癌、肺癌の手術摘出材料から磁気ビーズ法で血管内皮細胞を分離した。この細胞はCD34やCD131を発現し、血管内皮細胞であることが確認された。 この腫瘍血管内皮細胞からRNAを抽出し、網羅的解析を行った。その結果、腫瘍血管内皮細胞で発現の亢進している70の遺伝子を同定した。その遺伝子群の一部について腫瘍血管内皮での発現をreal-time RT-PCRとWestern blotで確認した。現在、北海道大学知財部と共同で、これらの遺伝子に対する特許出願準備中である。一部の遺伝子については発現細胞にsiRNAを導入することで細胞の増殖抑制が得られた。また、Cox-2阻害剤により腫瘍血管内皮細胞の運動能が低下することを見出した。
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