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2006 年度 実績報告書

ナノコロイドを用いた遺伝子デリバリーシステムの開発と遺伝子標的治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 18390531
研究機関北海道大学

研究代表者

進藤 正信  北海道大学, 大学院歯学研究科, 教授 (20162802)

研究分担者 小林 正伸  北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教授 (80241321)
東野 史裕  北海道大学, 大学院歯学研究科, 講師 (50301891)
樋田 京子  北海道大学, 大学院歯学研究科, 助手 (40399952)
大廣 洋一  北海道大学, 大学院歯学研究科, 助手 (40301915)
戸塚 靖則  北海道大学, 大学院歯学研究科, 教授 (00109456)
キーワード遺伝子導入 / EGFレセプター / 口腔扁平上皮がん / ナノテクノロジー
研究概要

悪性腫瘍や先天性遺伝子疾患に対して遺伝子治療の試みがなされているが、効率が低いことや必ずしも生体への安全性が確かめられないことなどの問題点があり、未だに決定的・効果的な方法は開発されていない。
我々は、内部に発現プラスミドを封入し、粒子表面に細胞表面レセプターに対するリガンドペプチドを結合させた微細粒子(ナノコロイド)により、ターゲットとなる細胞の細胞表面レセプターを利用し、細胞特異的な遺伝子デリバリーシステムの開発を目的として研究を企画した。
口腔扁平上皮がん細胞の多くはEGFレセプター(EGFR)を発現していることが考えられている。口腔扁平上皮がん細胞株5種類(HSC2, HSC3, HSC4, Ca9.22, SAS)を用いてWestern blotでEGFRの発現を検索したところ、全ての細胞株で発現量に差異はみられるが、発現が認められた。EGFR結合配列をもつペプチドを合成し、EGFRとの結合についてBiacoreを用いて結合分子間力を検討した。その結果、合成ペプチドはEGFRと結合することが明らかになった。このペプチドとGFP発現ベクターをナノコロイドに結合させ、口腔がん細胞への導入効果について検討した。その結果、遺伝子導入効果がみられたが、その効率は30%ほどで、今後、担体の構造を変化させることによって効率を上げることを目指している。なお、合成ペプチドはEGFRに結合するが、細胞内ドメインのリン酸化は起こさないことが確認された。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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