研究分担者 |
中村 美どり 松本歯科大学, 歯学部, 講師 (90278177)
中村 浩志 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 講師 (00278178)
中村 浩彰 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (50227930)
小出 雅則 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 講師 (10367617)
宇田川 信之 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (70245801)
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研究概要 |
【目的】局所性の骨吸収の亢進が認められる歯周疾患や口蓋裂等における骨欠損症例に対して、骨誘導因子(BMP)を移植することにより骨組織の補填を行う試みも進行している。そこで、破骨細胞の骨形成における役割を明らかにすることを目的に,大理石骨病マウスであるM-CSF遺伝子欠損マウス(op/op)を用いて、破骨細胞がほとんど存在しない条件におけるBMP誘導性の骨形成についての検討を行った。 【結果】4週齢雄のop/opマウスと正常マウス(C57BL/6J)の背筋筋膜下にrhBMP-2含有コラーゲンペレットを埋入し、異所性骨形成を誘導した。その結果、BMP誘導性の異所性骨形成(骨密度)はop/opマウスにおいて正常マウスと比較して,約3倍の促進が認められた。また、op/opマウスにおける異所性骨の外面は大変粗雑な形態を呈していた。 【結論】以上の結果は破骨細胞の分化障害が認められるop/opマウスにおいては,BMP誘導性の異所性骨形成の著明な亢進を示している。また,これらの異所性骨には形態学的異常が観察されたことより,骨形成の際に出現する破骨細胞が正常な骨の形態形成に重要な役割を果たしていることが示され、破骨細胞の存在の重要性がさらに深まった。
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