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2006 年度 実績報告書

脂肪組織由来未分化間葉系幹細胞を用いた次世代型歯周組織再生療法開発

研究課題

研究課題/領域番号 18390559
研究機関大阪大学

研究代表者

北村 正博  大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (10243247)

研究分担者 村上 伸也  大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (70239490)
山田 聡  大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (40359849)
佐保 輝之  大阪大学, 歯学部附属病院, 助手 (10263295)
橋川 智子  大阪大学, 大学院歯学研究科, 助手 (00362682)
キーワード歯周組織再生 / 未分化間葉系幹細胞 / 脂肪組織
研究概要

本年度は、脂肪組織由来間葉系幹細胞(ADSC)の単離とADSCの硬組織形成細胞への分化過程における遺伝子発現をDNAチップを用いて網羅的に解析した。
すなわち、大阪大学医学部附属病院において手術予定の患者から手術時に廃棄となる脂肪組織をインフォームドコンセントを得て採取した。そして、得られた脂肪組織を1時間コラゲナーゼ処理し、ficollを用いた比重遠心により赤血球を除去して得られた細胞をプレートに播種し、プレートに付着した細胞を三代継代培養してADSCを単離した。単離したADSCが硬組織形成細胞へ分化し得るかを検討するため、ADSCを硬組織誘導培地(10mM β-グリセロリン酸、50□g/mlアスコルビン酸、10%FCS添加D-MEM)にて長期培養した。その結果、アルカリフォスファターゼ(ALPase)活性の上昇と石灰化ノジュールの形成が認められ、ADSCが硬組織形成細胞への分化能を有していることが明らかとなった。さらに、GeneChipアレイを用いて硬組織形成細胞への分化過程における遺伝子発現を検討したところ、ALPase、Runx2、PLAP-1などの硬組織分化マーカー遺伝子および歯根膜マーカー遺伝子の発現上昇が認められ、ADSCが歯根膜細胞を含む硬組織形成細胞への分化能を有していることが確認された。
次年度は、免疫不全動物にADSCを移植しADSCの硬組織形成能をin vivoで解析するとともに、ビーグル犬を用いた歯周病モデルを作成し、ビーグル犬脂肪組織より単離したADSCを移植してADSCの歯周組織再生能を検討する予定である。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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