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2007 年度 実績報告書

脳由来神経栄養因子を用いた歯周組織再生療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 18390560
研究機関広島大学

研究代表者

栗原 英見  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40161765)

研究分担者 河口 浩之  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (10224750)
柴 秀樹  広島大学, 病院, 講師 (60260668)
水野 智仁  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (60325181)
藤田 剛  広島大学, 病院, 助教 (80379883)
キーワードセメント芽細胞 / 骨・セメント質関連タンパク質 / 抗炎症作用 / p44 / 42 / Elk-1 / trkB / c-Raf / MyD-88
研究概要

ヒトセメント芽細胞様細胞(HCEM)において、BDNFによる骨・セメント質関連タンパク質発現の促進メカニズムを調べ、以下の結果を得た。(1)trkB siRNA導入は、BDNF刺激による骨・セメント質関連タンパク質のmRNA発現の上昇を抑制した。またBDNFによるp44/42のリン酸化を阻害した。一方、p75siRNA導入はBDNF刺激による骨・セメント質関連タンパク質のmRNA発現の上昇およびp44/42のリン酸化に影響を与えなかった。(2)BDNFはHCEMの細胞質中のp44/42を核内に移行させた。(3)BDNFは転写制御因子のひとつであるElk-1をリン酸化した。(4)Elk-1 siRNA導入は、BDNFによる骨・セメント質関連タンパク質のmRNA発現の上昇を抑制した。(5)BDNFはp44/42の上流のシグナル伝達物質であるc-Rafのリン酸化を促進した。またtrkB siRNA導入によって、このリン酸化は阻害された。以上、BDNFによる骨・セメント質関連タンパク質mRNA発現の促進はtrkB-c-Raf-p44/42-Elk-1シグナル伝達経路を介することが明らかとなった。また、BDNFによる抗炎症作用メカニズムを調べた結果、BDNFはIL-1レセプターTypeI下流のシグナル因子であるMyD-88のタンパク量を減少させることによって、IL-1β刺激によるヒト歯肉線維芽細胞のIL-6、IL-8の産生促進を抑制する可能性を示唆した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 脳由来神経栄養因子によるヒトセメント芽細胞の骨・セメント質関連タンパク質発現の促進はtrkB-p44/42-Elk-1シグナルを介する2007

    • 著者名/発表者名
      加治屋 幹人
    • 学会等名
      第50回日本歯周病学会春季学術大会
    • 発表場所
      横須賀
    • 年月日
      2007-05-18

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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