研究課題/領域番号 |
18390570
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
高田 豊 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (40163208)
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研究分担者 |
安細 敏弘 九州歯科大学, 歯学部, 助教授 (80244789)
園木 一男 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (50316155)
邵 仁浩 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (10285463)
藤澤 聖 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (40372875)
粟野 秀慈 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (20301442)
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キーワード | 歯学 / 循環器 / 高血圧 / 糖尿病 / 脂質 / 臨床 / 高齢者 / 口腔 |
研究概要 |
H17年度に行った地域住民393名(男177名、女216名)を対象にして、H18年度は各種血中濃度を測定した。また、口腔診査などの各種健診結果とウエスト、高血圧、高脂血症、高血糖の関連を解析した。 血中アディポネクチン(7.0±4.8、男3.0±0.2、女8.9±5.2、F=89.0、P=0.000)、亜鉛濃度(90.5±15.7、男93.8±15.8、女87.8±15.0、F=14.5、P=0.000)、総コレステロール(216.9±34.5、男205.8±33,1、女226.0±33.1、F=35.6、P=0.000)、HDLコレステロール(61.4±15.1、男58.7±15.4、女63.7±14.6、F=10.6、P=0.001)、LDLコレステロール(131.3±34.6、男121.2±34.5、女139.5±32.5、F=28.7、P=0.000)、高感度CRP値(0.10±0.17、男0.12±0.20、女0.09±0.13、F=4.5、P=O.035)、動脈硬化指数のR-CAVI(8.4±1.2、男8.7±1.1、女8.2±1.2、F=12.4、P=O.OOO)、L-CAVI(8.4±1.4、男8.6±1.2、女8.2±1.5、F=7.8、P=0.005)、R-ABI(1.14±0.10、男1.16±0.10、女1.12±0.10、F=14.6、P=0.000)、L-ABI(1.14±0.11、男1.16±0.12、女1.12±0.10、F=13.8、P=0.000)、ウエスト長(83.3±9.5、男86.6±8.0、女80.5±9.8、F=43.4、P=O.OOO)、収縮期血圧(142.7±20.7、男145.9±19.9、女140.1±20.9、F=8.0、P=0.005)、拡張期血圧(81.1±12.0、男84.1±10.6、女78.6±12.5、F=21.2、P=0.000)に性差を認めた。ペプシノーゲン1/2比、血中インスリン濃度、血中ヘリコバクター抗体価、血中中性脂肪濃度、血糖値、HbA1c、には性差がなかった。健全歯数、未処置歯数、処置歯数、喪失歯数、残存歯数、咀嚼食品数とウエスト長、血圧、脂質、血糖の相関関係では処置歯数とウエスト長(r=-0.140、P=0.005)・HDL(r=O.127、P=0.012)、血糖(r=-0.126、P=0.013)、インスリン(r=O.107、P=0.034)、健全歯数とLDL(r=-O.123、P=0.015)、咀嚼食品数と血糖(r=-0.109、P=0.032)にそれぞれ有意の関係があった。血中アディポネクチンと口腔との関係では健全歯数(r=-0.148、P=0.004)、処置歯数(r=0.131、P=0.010)と相関が認められた。 以上から、口腔機能とメタボリックシンドローッムには一部関係があることが示唆された。
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