研究課題/領域番号 |
18390570
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
高田 豊 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (40163208)
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研究分担者 |
安細 敏弘 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (80244789)
園木 一男 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (50316155)
邵 仁保 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (10285463)
粟野 秀慈 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (20301442)
秋房 住郎 九州歯科大学, 歯学部, 特別研修員 (40295861)
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キーワード | 高齢者 / 地域住民 / メタボリックシンドローム / 歯学 / 高血圧 / 脂質 / 臨床 / 糖尿病 |
研究概要 |
平成17年に行った地域住民健診対象者の60歳者270名、65歳者123名と年長者研修大学校の高齢者231名計624名を対象とした調査研究結果から、2005年4月の日本内科学会で発表された日本のメタボリックシンドローム診断基準(ウェスト周囲径:男85cm以上、女90cm以上を必須項目として、高脂血症、高血圧、高血糖の3項目の内2項目以上を合併したときメタボリックシンドロームと診断)を基にして口腔所見との関連を検討した。メタボリックシンドロームと非メタボリックシンドロームで口腔所見を比較した。前者で処置歯数が有意に少なく(9.8±5.6本vs.11.3±5.9本、P=0.009)、アタッチメントロス平均値が大きかった(2.6±1.3mm vs.2.3±1.3mm、P=0.04)。ポケット深さ平均値(2.2±0.7mm vs.2.1±0.6mm、P=0.078)と最大値(4.4±1.5mm vs.4.2±1.4mm、P=0.094)は前者で大の傾向があった。健全歯数、未処置歯数、喪失歯数、残存歯数、出血平均数に両群の差はなかった。次にメタボリックシンドローム群と腹囲は診断基準に合うが高脂血症、高血圧、高血糖3項目中1つだけ該当するメタボリック症候群疑いの群を作成し、それ以外の非メタボボリック症候群の3群に分け一元配置分散分析で解析した。ポケット深さ最大値(メタボリック症候群4.4±1.5、疑い群4.5±1.6、非メタボリック群4.1±1.4、P=0.009)と処置歯数(メタボリック症候群9.8±5.6、疑い群10.9±6.0、非メタボリック群11.4±5.9、P=0.02)で3群に有意の差が認められた。以上から、メタボリック症候群では処置歯数が対象群よりも少なく、アタッチメントロスやポケットが深い傾向が認められた。
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