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2006 年度 実績報告書

情報プライバシーの視点からの患者情報の収集と共有のあり方:尺度開発と全国調査

研究課題

研究課題/領域番号 18390571
研究機関名古屋大学

研究代表者

太田 勝正  名古屋大学, 医学部, 教授 (60194156)

研究分担者 松田 正巳  静岡県立大学, 看護学部, 教授 (90295551)
山内 一史  岩手県立大学, 看護学部, 教授 (20125967)
唐沢 由美子  長野県看護大学, 看護学部, 助教授 (40277893)
前田 樹海  長野県看護大学, 看護学部, 助教授 (80291574)
井口 弘子  中部大学, 生命健康科学部, 助教授 (60345907)
キーワード情報プライバシー / 情報共有 / 患者情報 / 尺度 / プライバシー保護 / 守秘 / 倫理学 / 看護学
研究概要

医療に際して、患者は多くの情報を看護師や医師などから求められ、また、診察・検査等に伴う膨大な情報が診療記録等に記録される。それらの情報を活かすことは、安全で質の高い医療・看護にとって非常に重要であり、チーム医療における多職種間の情報共有も進んでいる。多くの患者は、医療・看護に必要な情報を進んで提供してくれているが、H17年度の個人情報保護法の施行とあいまって、高度なプライバシー情報を含む患者情報の取り扱いについて、問題を投げかける患者も少しずつ出てきている。患者情報のさらなる活用と患者のプライバシーへの一層の配慮を両立するためには、医療者にさまざまな情報を提供することに、患者自身がどの程度抵抗を感じているのかを把握しておく必要がある。本研究では、情報プライバシーの観点から、その患者の抵抗感を定量的に測定できる尺度の開発を試みた。尺度開発のための質問紙調査は、東海地区の200床以上の全病院を対象として、協力の得られた37病院の595名の患者と1770名の看護師に対して行った。調査はすべて所属施設の倫理委員会の承認を得てから実施した。
279名(46.9%)の患者と1033名(58.4%)の看護師から回答を得たが、尺度開発はこの内の患者の回答を用いて行った。因子分析(プロマックス回転)の結果、治療関連情報、属性情報(氏名等)、日常生活関津情報および私生活関連情報の4つの因子が抽出され、累積寄与率80.2%(初期解をもとに算定)、Cronbach α=0.978などの高い信頼性、ならびに妥当性が確保された「入院患者の情報プライバシー認識尺度」を開発することができた。この他に、自己情報コントロール権の認識や行使にかかわる調査、ならびに、臨地実習における学生による患者情報の取り扱いの実態に関する調査などを実施している。H19年度は、この尺度を用いた全国調査を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Development of an Instrument to Measure Patient Perception of Information Privacy, Patients' Information Privacy Scale (PIPS), and the Convenient Privacy Checklist (CPC)2007

    • 著者名/発表者名
      Hiroko Iguchi, Katsumasa Ota
    • 雑誌名

      Japan Journal of Medical Informatics 26(6)(in press)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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