研究課題/領域番号 |
18390573
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研究機関 | 日本赤十字広島看護大学 |
研究代表者 |
新道 幸惠 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (30162796)
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研究分担者 |
村本 淳子 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (50239547)
遠藤 俊子 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (00232992)
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キーワード | 統合カリキュラム / 助産師教育 / 到達目標 / キャリア開発 / 能力期待 |
研究概要 |
看護系大学における助産師教育の到達目標を構築することを目的に平成18年度から3年計画で3班に分かれて本研究を実施してきた。今年度はその最終年度に当たる。第1班は助産師教育のカリキュラムを調査することを目標に、第2班は助産師教育修了者を対象に、キャリアデベロップメントの調査を目標に、第3班は統合カリキュラムで助産師教育を行っている海外の大学におけるカリキュラム及びキャリアデベロップメントの調査を目標に研究に取り組んできた。今年度は、第1班では前年度に行った助産師教育関係者を対象に行った調査結果を分析し、教員の助産師教育に関する問題認識やその解決に向けた努力や課題を明らかにした。第2班は病院、診療所に勤務する助産師を対象に専門職思考尺度やキャリア認識に関する項目からなる質問紙調査を行った結果、我が国の当該助産師の約1割から回答を得て、キャリア別、卒業した教育機関別(統合カリキュラムか否か)に分析した。その結果、助産師のキャリアデベロップメントに関する特徴が明らかになった。ところが、統合カリキュラムの卒業生であるか否かでは、有意な差は見いだせなかった。第3班は前年度末に行ったタイにおける実地調査結果を分析した。その結果、助産師教育に対する国の政策及び大学における統合教育に関する我が国のものとの相違を明らかにした。タイでは大学生全員が助産師教育を受けること、在学中の分娩件数は10例を目標にしながらも3〜5例であるが卒業後は助産師として活動出来る能力を在学中に得られる教育上の工夫に特性が認められた。 過去3年間の研究成果を基に、看護系大学の学士課程での助産師教育の到達目標を平成15年度の文部科学省における「看護実践能力育成の充実に向けた大学卒業時の到達目標」(看護学教育の在り方に関する検討会報告書)に示されたV群19項目を柱として作成した。
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