研究概要 |
1.平成18年度から21年度まで4年間に渡り「ストーマ保有者の生きる力形成に及ぼすWOC看護の効果」の研究に取り組んでいる。本研究の外的基準としてOstomate's Self Adjustment Scale {OSAS:オストミー自己適応尺度}や疾病受容尺度、SF-8のQOL尺度を用いる。今年は研究3年目であるが、これまでの経緯で英国Hertfoldsher大学看護医療学部Simmons、Smithらと共同開発した英国バージョン自己適応尺度(Ostomy Adjustment Inventry-23: OAI23と命名)を用い日英比較を行い、日本、オーストリア、スロベニアで発表を行い、Jounal of ostomy, wound and continence nursingに原著論文が掲載された(Jan/Feb, 2009. Vol36、No1、P69-75)。また、シンガポール総合病院で英語-中国語圏の患者に対するOAI-23の調査を行っている。 2.平成20年2月2日に開催された第25回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会では「ストーマケアに 患者と看護師間の相互行為と自己適応との関連性(祖父江正代、前川厚子、竹井留美)」で、最優秀会長賞を授与され、論文投稿をした(査読中)。 3.平成20年6月15-19日に実施された第17回WCET(国際ストーマケア学会)スロベニア大会において尿路ストーマ保有者の術前、術後、現在の心身の変化について発表した。その結果、優秀ポスター賞第3位となった。基礎疾患のコントロール、ボディイメージ、日常生活困難感(入浴、食事、対人関係)、セクシュアリティなど長期にわたるWOCケアの課題が明らかになった。
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