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2006 年度 実績報告書

ナース・トリアージの有効性の検討-アクション・リサーチ法による試み-

研究課題

研究課題/領域番号 18390583
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

坂口 桃子  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (40290481)

研究分担者 作田 裕美  滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (70363108)
キーワード救急看護 / ナース・トリアージ / 看護技術 / アクション・リサーチ
研究概要

本研究は、1.救急初療外来におけるナース・トリアージの実施記録とトリアージ後の診療記録を分析することから、アンダートリアージ、オーバートリアージの発生状況の把握とトリアージに影響を与えた要因を検討し、救急初療ナース・トリアージの問題点を明確にしたうえで、2.トリアージガイドラインを策定しその評価を行うこと、および3.トリアージガイドラインを用いたトリアージナースの教育プログラムの開発を目指すものである。方法として、アクション・リサーチ法を用いフィールドを提供してくれている1救命救急センターの看護師23名とともに実施する計画でスタートした。
初年度である平成18年度には、まず、研究協力チームを組織化した。その後、研究者と研究協力チームによる開放的な合同会議を概ね月1回開催し、トリアージに関する理想や現実の問題状況を表出していった。このディスカッションでは、必ずしも研究目的の達成にダイレクトにつながらない現場のジレンマが多く出された。一見研究目的からずれると思われるが、研究者は、それらを大事に掬い上げ、問題状況にある研究協力チーム員個々の思いを研究遂行のモチベーションになるようにエンパワーすることに努力した。その過程で臨床判断能力の伝授のしかたについて議論され事例カンファレンスのより効果的な運営をテーマとした取り組み始まった。
合同会議と並行してトリアージ問診票のデータベース化に取り組んだ。量が膨大なこともあり、当該チームの研究協力者では対処が不可能と判断し、別の組織の研究協力者にデータの入力を依頼した。本年度中にデータ入力、分析作業を計画したが、入力作業の進捗状況が当初計画通り進まず、現時点では入力完了を待機している状況である。
平成19年度は、データ分析作業の後、診察後の転帰とトリアージ時点の判断に疑問のある症例を選別し、診療録とトリアージ問診票を照合していく計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 臨床判断能力向上に向けた「暗黙知」伝授の一方略2007

    • 著者名/発表者名
      坂口桃子
    • 雑誌名

      滋賀医科大学看護学ジャーナル 5・1

      ページ: 38-43

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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