研究課題
昨年度は安定した心不全患者において膝下を温める足温器を用いて45分間温めた前後の血圧・脈拍・深部体温などのバイタルサイン、発汗量、血管内皮機能(FMD)、交感神経活性(心拍変動)、血液・尿生化学的変化(神経体液性因子、炎症・酸化ストレスマーカーなど)についての検討を行い、血管内皮機能の改善と酸化ストレスの軽減がみられていた。今年度はこの温熱の効果を確実にするために足温器を3日間連続して夜間の午後8時から使用し、その前後で同様め指標の変化を検討した。九州大学病院循環器内科で同意を得た11症例の連続血圧・脈拍・深部体温などのバイタルサイン、発汗量、血管内皮機能(FMD)、交感神経活性(心拍変動)、血液・尿生化学的変化(神経体液性因子、炎症・酸化ストレスマーカーなど)について検討した。九州大学病院循環器内科で同意を得た8症例の連続血圧・脈拍・深部体温、発汗量、血管内皮機能(FMD)、ホルター心電図(心拍変動)、血液・尿生化学的変化(神経体液性因子、炎症・酸化ストレスマーカーなど)及び睡眠に及ぼす影響についてアンケート調査を行った。現在解析できているデータのうち血管内皮機能は前例で有意に改善し、睡眠調査では劇的な改善をみた。以上の結果から膝から下を温めることにより全身の体温が上昇し、3日間続けることにより安定した効果が得られた。今後は家庭で長期間使用することにより心不全に対する慢性効果を検討する予定である。
すべて 2010 2009 その他
すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 8件) 学会発表 (21件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件)
臨床と研究 87
ページ: 93-97
European Journal of Radiology 11(Epub ahead of print)
Circulation J 73
ページ: 280-287
Inter J Cardiol 137
ページ: 102-107
心臓 41
ページ: 635-641
日本循環器看護学会誌 5
ページ: 43-51
心電図 29
ページ: 155
ページ: 69-73
日本放射線技術学会雑誌 65
ページ: 1512-1518
循環器専門医 17
ページ: 284-289
診療と新薬 46
ページ: 494-499
コメディカルのための糖尿病治療の基本的名考え方と心理的アプローチ(医学書店)
ページ: 198-201
http://www.med.kyushu-u.ac.jp/cardiol/kyoshitsu/clinical/index.html