研究課題
本研究は、間看護領域おける外部コンサルテーションの導人を効果的に行うための方略を明らかにしようとするものである。研究は、2006年度から2009年度までの4年間を計画し、初年度は「がん看護題域におけるコンサルテーションニーズの枠組み」を作成した。今年度はこの枠組みをもとに以下の通り調査を行った。【目的】がん専門病院に勤務する看勤務する看護管理者および治療期病棟の看護師長が直面するがん看護上の課題および外部コンサルタントへのコンサルテーションの必要性を明らかにする。【研究方法】がん專門病に勤務する看護管理者および治療期病棟の看護師長、看護師を対象とし、半構成的面接法(看護管理者)フォーカスグループインタビュー(看護師長・看護師)による質的記述的研究を行った。【結果】1.調査対象:かん診療連携拠点病院に勤務する看護部長3名、看護師長20名、看護師22名0。2.がん看護遂行上の困難さ:看護部長からは、「がん看護研修プログラムの計画・運営]「地域連携システムの確立」「新人看護師の実践能力の育成」、看護師長からは「がん治療の特性に応じた看護」「看護者の心理支援」「看護実践能力の育成」看護師からは、「告知」「ギアチェンジ」「患者の思いの表出サポート」「ケアの分配」「退院調整」などの場画が抽出された。これらの困難さへの対応は、組織内の人材(専門看護師、認定看護師など)を活用している場合が多く、外部コンサルタントを活用している事例は少数であり必要性の認識は薄い現状が明らかになった。【考察】内部エージェント(専門看護師、認定看護師など)の存在の有無により「困難さのレベル」が異なっていたため、外部コンサルテーションの介入時には考慮する必要がある。また、ケア技術、管理装術などに関して複合的なコンサルテーションニーズがある場合には、対象を焦点化しいくつかのコンサルテーションタイプを作成する必要があることが示唆された。【次年度への課題】調査結果をもとに、外部コンサルテーション支援プログラムを作成し介入していく予定である。
すべて 2008 2007
すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)
がん看護 12(6)
ページ: 626-629