研究課題/領域番号 |
18390593
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研究機関 | 聖路加看護大学 |
研究代表者 |
及川 郁子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (90185174)
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研究分担者 |
濱中 喜代 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70114329)
川口 千鶴 自治医科大学, 看護学部, 教授 (30119375)
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キーワード | 小児看護 / ヘルスプロモーション / 外来 / 基礎教育 / 小児看護学実習 / 看護プログラム |
研究概要 |
本研究は、看護学基礎教育を行なっている大学と小児外来をもつ臨床現場が協同・連携して子どものヘルスプロモーションの促進に向けた看護プログラムを実践し、基礎教育における外来看護実習の位置づけの明確化と、子どものヘルスプロモーションに向けた外来看護のモデル構築を目指すことを目的に4年計画で行なう研究である。3年目の今年度は、以下の2点を中心に実施した。 (1)看護プログラムの実践・評価:プログラムの実施にあたり、アウトカムモデルを使用して評価方法を検討した。そして今年度は3つのプログラムを実践・評価している。「診察」は4医療機関・17名の参加、「吸入」は3医療機関・13名の参加、「点滴」は2医療機関・7名の参加がそれぞれあった。プログラムに対する評価は、子どもの参加観察、同席保護者へのグループインタビューなどを通して行ったが、どのプログラムに対しても子どもたち(3歳〜6歳)の反応はよく、保護者からの意見も肯定的であった。3プログラムについては次年度も引き続き実施すること、また新たに「予防接種」「血液検査」を加えて実施・評価を検討している。また、次年度はこれらのプログラムを公開し、より多くの看護師が外来で実施できるように啓発していくことと、実施前後の子どもの反応についても質問紙調査を実施しているため、その評価も含めたヘルスプロモーションの外来看護実践を検討する。 (2)小児看護学における外来看護実習カリキュラムの検討:昨年度に引き続き、外来ワークショップに参加した外来看護師・看護教員の17名で外来実習内容について検討した。提案した実習内容は、19項目92内容である。現場に即し、かつ今日の外来看護の重要性を学生が学ぶことができるように、具体的な学生への関わり方についても検討し精選している。次年度はこれらの内容を看護教育者等から意見を伺いカリキュラム内容として提示していくとともに、上記プログラムへの学生参加による評価を行い、外来での学生実習の学びの環境を提案していく予定である。
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