研究課題/領域番号 |
18390603
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
河野 あゆみ 大阪市立大学, 医学部, 教授 (00313255)
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研究分担者 |
津村 智恵子 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (40264824)
今木 雅英 大阪府立大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (20168511)
岡本 双美子 大阪市立大学, 医学部, 講師 (40342232)
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キーワード | 高齢者 / 地域 / 介護予防 / スクリーニング / 在宅看護 |
研究概要 |
平成18年度は介護認定を受けていない独居高齢者を対象とした調査を行い、基本チェックリストと看護職の判断による予防支援対象者の特徴を検討し、予防訪問プログラムの対象者把握の検討を行うことを目的とした。調査は一次調査と二次調査から構成される。一次調査ではスクリーニングとして基本チェックリスト等の郵送調査、二次調査では看護師による予防支援の必要性を判断する訪問面接を実施した。A町の全独居高齢者のうち非介護認定者677人に一次調査を行い、501人の質問紙を回収した。回答内容から実際の介護認定や世帯状況を選定基準とし、110人を二次調査対象とした。二次調査完了者は81人であり、そのうち、予防支援対象者は、基本チェックリストによる者は14.8%であり、看護職の判断による者は40.7%であった。基本チェックリストによる予防支援対象者は健康への評価が低く、痛みをよく感じていた。一方、看護職の判断による予防支援対象者も健康への評価が低く、痛みをよく感じており、抑うつの程度も強かった。基本チェックリストをスクリーニング、看護職の判断を精密検査とした場合、敏感度が24.2%、特異度が91.3%、陽性的中率が62.7%であった。看護職による予防支援対象者の51.5%が複数の支援を必要としており、看護職の判断で運動器の向上が必要とされた者は全員基本チェックリストにおいても運動器の向上が必要とされていた。また、基本チェックリストにて、口腔ケアや栄養改善が必要としていた者は、看護職の判断ではこれらの支援が必要とされていなかった。介護予防訪問ケアプログラムの対象となる独居高齢者を把握する際に、基本チェックリストでは対象者を見逃す可能性が示唆された。一方、栄養改善や口腔ケアの必要な対象者を看護職は見落としやすいと考えられ、今後これらに関するアセスメントの強化が必要と考えられた。
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