研究課題/領域番号 |
18390608
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
尾崎 章子 東邦大学, 医学部, 教授 (30305429)
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研究分担者 |
麻原 きよみ 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (80240795)
久保田 富夫 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (70315711)
宗澤 岳史 日本大学, 医学部, 助教 (10455462)
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キーワード | 不眠 / CBPR / 地域保健 / 睡眠障害 / パートナーシップ |
研究概要 |
本研究の平成21年度の成果は以下の通りである。 1.包括的不眠予防・改善プログラムの実施 平成20年度に引き続き、不眠予防・改善プログラムをモデル地域の住民13名を対象に、睡眠に関する集団健康教育プログラムを試行した。これまで(19-21年度)の参加者の資料を検討した結果、本プログラムが不眠症状の軽減に役立つことが示された。介入前の不眠重症度が高い対象者において、プログラムに参加することによって不眠症状が軽減すること、睡眠に関する不適切な信念や態度の低減が、不眠症状の軽減と関連することが示唆された。 さらに、睡眠薬を服用していた23名のうち、12名が睡眠薬を中止し、6名が減量した。本プログラムでは睡眠薬の中止・減量を目標として設定しておらず、中止・減量に対する具体的アプローチは行っていないものの、睡眠薬の中止・減量といった副次的効果を有することが示された。 一方、睡眠薬に対する誤解や思い込みから医療機関を受診せずに、不眠症状に苦しむ地域住民は少なくないと考えられる。本プログラムは地域保健において、そのような住民に対する改善効果が期待できると考えられた。 2.包括的不眠予防・改善プログラムの成果発表 上記、プログラムの成果を書籍(共著)として執筆した(平成22年夏刊行予定)。 3.パートナーシップの概念分析の成果公表 わが国の地域保健におけるパートナーシップに関する概念分析結果を学術雑誌に公表した。
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