研究課題/領域番号 |
18401001
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構九州国立博 |
研究代表者 |
今津 節生 独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部・博物館科学課, 環境保全室長 (50250379)
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研究分担者 |
三輪 嘉六 独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 九州国立博物館長 (00222422)
鳥越 俊行 独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部・博物館科学課環境保全室, 研究員 (80416560)
伊藤 幸司 (財)大阪市文化財協会, 研究資料課, 室長 (50344354)
沢田 正昭 国士舘大学, 21世紀アジア学部, 教授 (20000490)
ANDRAS Morgos 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (50431680)
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キーワード | 糖アルコール含浸法 / 水浸出土文物 / 彩色顔料 / 保存科学 / 前漢墓 |
研究概要 |
南京博物院において実際の文物の保存処理を行い、九州国立博物館では彩色顔料の材質分析や保存処理のための基礎実験を実施した。研究代表者である今津節生が南京博物院を訪問して中国側の研究協力者(〓 良 南京博物院院長、万 俐 南京博物院文物保存研究所所長、張 金萍南京博物院文物保存研究所副所長、奚 三彩 南京博物院文物保存研究所元副院長)と今後の共同研究について協議した。また、昨年度に南京博物院に技術設計指導を行いながら設置した大型機器について技術移転を目的とした実務作業の指導をおこなった。6月には静岡市で開催された文化財保存修復学会にて、泗水王陵出土彩色文物の顔料の材質分析に関して研究発表をおこなった。9月には共同研究者である張金萍(南京博物院) Andras Morgos (筑波大学)と共に今津がオランダで開催された国際博物館会議水浸考古遺物保存会議(IOCM-CC-WOAM)で泗水王陵出土文物の保存に関する研究発表をおこなった。また、アムステルダムとストックホルムの国立博物館と文化財保存研究所を訪問して、ヨーロッパの最新の保存技術成果を得ると共に、ヨーロッパ各地の研究者と最新の研究成果について協議をおこなった。この成果を受けて、南京博物院で実施している泗水王陵出土文物の保存処理について、実験の追加と技術的な改良を進めた。さらに、来年度にインドで開催される国際博物館会議(ICOM-CC)に向けて、論文発表を作成して会議事務局に論文を提出した(現在審査中)。
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