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2006 年度 実績報告書

EU統合に伴う中央ヨーロッパの都市再生プロセスとエスニック集団

研究課題

研究課題/領域番号 18401002
研究機関東京学芸大学

研究代表者

加賀美 雅弘  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60185709)

研究分担者 小林 浩二  岐阜大学, 教育学部, 教授 (30111793)
中川 聡史  神戸大学, 経済学研究科, 助教授 (10314460)
川田 力  岡山大学, 教育学部, 助教授 (30263643)
森 明子  国立民族学博物館, 教授 (00202359)
横井 雅子  国立音楽大学, 音楽学部, 助教授 (00383688)
キーワード都市再生 / エスニック集団 / 社会格差 / 都市景観 / 中央ヨーロッパ / 外国人労働者 / コミュニティ / エスニックタウン
研究概要

本研究は,中央ヨーロッパの都市において進められている景観整備などの再生事業によって,エスニック集団が居住する地域にいかなる変化が生じているかを明らかにし,都市変容の動向を解明することを課題としている。
平成18年度は,中央ヨーロッパの大都市における1990年代以降の都市再生事業の実態と,そこに居住するエスニック集団の居住形態やエスニック景観を検討した。具体的には,かつて社会主義時代を経験した中央ヨーロッパの大都市として,特にベルリン(ドイツ),ブラティスラヴァ(スロヴァキア),ブダペスト(ハンガリー)の3都市を対象にし,そこに居住するエスニック集団の規模と居住地区,集住の経緯についての調査を行った。エスニック集団については,ロマをはじめ,1970年代以降に集住してきたトルコ系住民についての資料収集を行った。その結果,多数の関連資料を収集するとともに,各都市における再開発事業の実情と,そこに住むエスニック集団の活動形態について把握することができた。
平成18年12月には研究会を実施し,異なる研究分野の研究分担者の間で調査の成果についての情報交換と討論を行った。共通のテーマと研究対象に対して,異なる視点と方法に関する相互の検討を行うことができ,きわめて意義のある会合となった。
今後は,当該都市における都市再生事業とエスニック集団の関係について,より具体的な状況を把握し,EU加盟とともに変化するこれらの都市の特質と,それと連動するエスニック集団の生活実態をできる限り詳細に明らかにすること,EU拡大の中で都市が直面する問題について考察することが,本研究の重要な課題である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 中欧都市ウィーン市街地の景観形成と再生に関する予察2007

    • 著者名/発表者名
      加賀美 雅弘
    • 雑誌名

      東京学芸大学紀要人文社会科学系II 58

      ページ: 11-20

  • [雑誌論文] Family Behavior of Japanese and Slovak Populations : Similarities and Differences2006

    • 著者名/発表者名
      Kobayashi, K., Mladek, J., Sirockova, J., Kobayashi,T.
    • 雑誌名

      Geographical Review of Japan 79

      ページ: 644-663

  • [雑誌論文] 東ヨーロッパにおける農業の変化と農村問題2006

    • 著者名/発表者名
      小林 浩二
    • 雑誌名

      地理月報(二宮書店) 492

      ページ: 1-5

  • [図書] 東ヨーロッパ・ロシア(朝倉世界地理講座10)2007

    • 著者名/発表者名
      加賀美 雅弘, 木村 汎
    • 総ページ数
      423
    • 出版者
      朝倉書店

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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