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2007 年度 実績報告書

中国新疆ウイグル族において継承し展開する合奏音楽"ムカム"の音楽様式研究

研究課題

研究課題/領域番号 18401013
研究機関創造学園大学

研究代表者

樋口 昭  創造学園大学, 創造芸術学部, 教授 (60015287)

研究分担者 蒲生 郷昭  日本大学, 芸術学部, 講師 (90015248)
田井 竜一  京都市立芸術大学, 日本伝統音楽研究センター, 准教授 (60299237)
キーワード新疆ウイグル自治区 / ムカム / 音楽様式 / 楽器編成 / 演奏収録 / 楽器調査 / ドランムカム / 12ムカム
研究概要

新彊ウイグル自治区におけるウイグル族の合奏音楽であり、器楽、声楽、舞踊から構成されるムカムの音楽様式調査は、2006年度調査地以外の地域を主として選び実施した。新彊ウイグル自治区におけるムカム伝承圏には、12ムカム、(ヤルキャン、カシュカル、クチャなど)、トルパンムカム(トルパン、ピチャン)、コムルムカム、(コムル、マラルベシ)、イリムカム(イリ)、ドランムカム(メッキト、アワット)の各伝承圏があるとされており、各伝承圏は、地域的特質を持つといわれる。
この特質を音楽様式から解明するために、本年度は、ピチャンとトルパン(トルパンムカムを伝承)、ヤルキャン(12ムカムを伝承)、メッキトとアワット(ドランムカムを伝承)の各伝承地において、演奏収録、楽器調査、インタビューなどを実施した。
本年度の調査により、各ムカムの伝承圏では、楽器編成、楽曲構成に相違を生じており、この相違が各ムカム圏のムカムを音楽様式の特質の根底となっていることが判明した。この音楽様式の特質は、ひとつのムカム圏のなかにも生じており、ドランムカムを伝承するアワットとメッキトにおいても両者のあいだで音楽様式において各の特徴を持つことも判明した。
また、ドランムカムを軸にして各ムカムを比較すると、12ムカムに展開するムカムの変遷の過程を追うことが可能であろうする仮説も考えられそうである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 新疆ウイグル族自治区において演奏されるドランムカーム(刀朗木姆)の楽器2007

    • 著者名/発表者名
      樋口 昭
    • 雑誌名

      創造学園大学紀要 3

      ページ: 37-47

  • [雑誌論文] ウイグルの割礼の祝宴2007

    • 著者名/発表者名
      原田 三寿(研究協力者)
    • 雑誌名

      近畿民俗 24

      ページ: 123-136

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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