研究概要 |
本研究の目的は,中東欧諸国及びその周辺国の日本語教育機関を研究対象とし,日本語コンテンツの実態と教師・学習者の日本語コンテンツ活用能力の実態を調査によって明らかにし,実態に即した日本語コンテンツを開発することである。 本研究は3年計画で今年度が最終年度である。昨年度に引き続き,研究代表者と連携研究者が中東欧諸国の日本語教育機関を訪問し,日本語コンテンツの実態と教師・学習者の日本語コンテンツ活用能力の実態を調査した。訪問した国・機関は,リトアニア・ヴィリニュス大学,ラトヴィア・ラトヴィア大学,エストニア・タリン大学とタリン市立ヤルヴェオッツァ高校である。また,セルビア・ベオグラード大学で開催された「第20回日本語教育連絡会議」に参加し,研究成果を発表した。 コンテンツ開発については,これまで21年間に渡って開催されてきた「日本語教育連絡会議」の内容を電子化し,インターネットで公開した。主な収録コンテンツは,中東欧を中心とする関連論文・資料等で,合計556件である。このコンテンツの中には、今から約20年前の1988年の民主化以前の中東欧(ユーゴスラビア、他)の日本語教育について知ることのできる貴重な資料も含まれている。
|