1.前年度に実施した阿城・八紘開拓団調査の記録映像の起稿作業(4~7月)。 2.前年度末提出の中国側研究者の報告翻訳作業(辛培林・李茂傑・鄭敏・孫〓等の4本、7~10月)。 3.9月17~24日中国調査(寺林・劉含発・白木澤旭児・秋山(市川)淳子の4名)。 (1)17日長春市の吉林省社会科学院にて本調査の概要と研究報告について発表、報告書作成の打合せ (2)18~21日同院満鉄資料館にて資料調査 (3)21~22日哈爾浜市の黒竜江省社会科学院にて本調査の概要と研究報告について発表、報告書作成の打合せ(朱宇・〓志剛共著、高暁燕、杜頴など、原稿3本の追加要請) (4)23日満鉄資料館調査中の新潟大学井村哲郎(退官)・芳井研一両教授等グループと研究交流 ※吉林省・黒竜江省の両社会科学院の共同研究者からは、来年度以降の共同研究継続について強く要望される。また黒竜江省社会科学院からは、北海道開拓記念館と機関同士の共同研究について要請を受けている。 4.1月6日北海道大学にて研究会(寺林が本年度調査の概要と研究報告について発表し、白木澤・三浦泰之・湯山英子・胡慧君らが各報告課題を発表、報告書作成の打合せ) 5.中国側追加原稿3本の翻訳作業(1~2月)。 6.中国側研究者の翻訳原稿チェック作業(2~3月)。 7.日本側メンバーの報告原稿集約(2~3月)。 4年間の日中共同研究により、(1)当初予定した北海道関係の2「開拓団」にかかわる日本人引揚者・現地住民・残留帰国者の調査報告に、(2)長春市近郊「開拓団」の現地住民、黒竜江省内の残留婦人、孤児帰国後の哈爾浜養父母などの中国側報告、(3)日本「開拓団」の入植による中国人の被害、満洲拓植公社の土地集積原資、北海道農業が果たした役割などの日本側報告等など、「満洲開拓」の実態究明にかかわる重要課題について、日中の事例研究を集成して報告書作成の目処がついたので、今後、出版助成の申請を予定する。
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