北海道関係の「満洲開拓団」情報として、1994年の科研費・萌芽的研究で得た日本側関係者データと、2000~2004年の北海道開拓記念館の北方文化共同研究事業で得た中国側データをもとに、日中共同の現地調査を計画した。事前に、中国側として黒竜江省、吉林省の両社会科学院研究者に、日本側として山形大学、北海道大学の研究者に、それぞれ参加可能かを打診し、内諾をえた。 現地調査の計画は、詳細情報のあった黒竜江省の寧安市鏡泊湖の第一次義勇隊開拓団と、阿城市近郊の八紘開拓団についておこなうこととした。他のメンバーは、文献調査を中心として、満洲拓殖公社関係の土地収用や北海道出身の実験農家のほか、それぞれの関心ある課題について調査することとした。
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