• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

近世・近代ペルシア語文化圏における言語・民族・国家形成

研究課題

研究課題/領域番号 18401021
研究機関東京外国語大学

研究代表者

近藤 信彰  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (90274993)

研究分担者 菅原 睦  東京外国語大学, 大学院・国際総合学研究院, 准教授 (50272612)
真下 裕之  神戸大学, 大学院・人文学研究, 准教授 (70303899)
森本 一夫  東京大学, 東洋文化研究所, 准教授 (00282707)
キーワードペルシア語文化圏 / 国際研究者交流 / イラン:インド:トルコ / 国民国家 / 民族形成 / 言語政策 / 歴史史料
研究概要

研究計画に従ってペルシア語関連史料、および現地の歴史叙述に関する資料の収集、および現地歴史研究者との交流を行った。代表の近藤信彰は、8月にタジキスタン、2月にイランインドへ出張し、ペルシア語文化関連資料を収集するとともに、現地の研究者との交流に努めた。
タジキスタンでは、17世紀末の詩人伝Muzakkir al-Ashabなど現地発行の図書を入手した。同じペルシア語をいえがら、イランと異なった文字を使用するタジキスタンの現状は、ペルシア語文化圏のあり方を考える上で示唆に富んでいた。
イランでは、サファヴィー朝のインシャー文献写本4点のコピーを入手した。サファヴィー朝後期の書簡集やインシャー文献はその重要性が指摘されながらも、十分な研究がなされていない。新たに議会図書館から刊行れたMonsha'at-e Soleymaniとともに、これは今後の制度史研究の基盤となるものである。
研究分担者の菅原睦は、3月にトルコに出張し、ペルシア語の影響を強く受けているチャガタイ言語学関係の資料収集と研究者との交流に努めた。
なお、最終年度にあたって、以前からの課題であった『ペルシア語が結んだ世界-もうひとつのユーラシア史』が刊行された。研究代表者・分担者全員が執筆したものであり、今後の研究の出発点となるものである。4年間の研究成果を踏まえて、さらに進展した研究を、来年度中に形とすることを目標としたい。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (5件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] イスラーム法と執行権力-19世紀イランの場合2009

    • 著者名/発表者名
      近藤信彰
    • 雑誌名

      『法の担い手たち』国際書院(佐々木有司編) 1

      ページ: 287-306

  • [雑誌論文] ペルシア語詩人伝の系譜-韻文学の隆盛と伝播2009

    • 著者名/発表者名
      近藤信彰
    • 雑誌名

      『ペルシア語が結んだ世界』(森本一夫編)北海道大学出版会 1

      ページ: 39-66

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 中央アジアにおけるテユルク語文学の発展とペルシア語2009

    • 著者名/発表者名
      菅原睦
    • 雑誌名

      『ペルシア語が結んだ世界』(森本一夫編)北海道大学出版会 1

      ページ: 131-146

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 南アジア史におけるペルシア語文化の諸相2009

    • 著者名/発表者名
      真下裕之
    • 雑誌名

      『ペルシア語が結んだ世界』(森本一夫編)北海道大学出版会 1

      ページ: 287-306

    • 査読あり
  • [雑誌論文] インド洋海域史における17世紀前半インド西海岸の港市Suratの一側面2009

    • 著者名/発表者名
      真下裕之
    • 雑誌名

      海港都市文化研究 1

      ページ: 43-74

    • 査読あり
  • [学会発表] 前王朝期サファヴィー家によるサイイド血統の主張:新史料の発見とその評価2009

    • 著者名/発表者名
      森本一夫
    • 学会等名
      九州史学会年次大会
    • 発表場所
      九州大学
    • 年月日
      2009-12-13
  • [学会発表] 中期チュルク語語彙論の展望2009

    • 著者名/発表者名
      菅原睦
    • 学会等名
      第63回羽田記念館定例講演会
    • 発表場所
      京都大学ユーラシア文化研究センター
    • 年月日
      2009-11-14
  • [学会発表] Kutadgu Bilig'in Herat(Viyana)Nushasi v. e XV. Yuzyil Turk Dili2009

    • 著者名/発表者名
      菅原睦
    • 学会等名
      Uluslararasi Sempozyum. Dogumunun 990. yilinda Yusuf Has Hacip ve Eseri Kutadgu Bilig
    • 発表場所
      イスタンブル大学
    • 年月日
      2009-10-26
  • [学会発表] The Last Qizilbash? The Early Qajar Rulers and their Capital Tehran2009

    • 著者名/発表者名
      近藤信彰
    • 学会等名
      International Conference : Turko-Mongol Rulers, Cities and City-Life in Iran and the Neighboring Countries
    • 発表場所
      Institute of Oriental Culture The University of Tokyo
    • 年月日
      2009-09-13
  • [学会発表] 19世紀後半テヘランのシャリーア法廷台帳2009

    • 著者名/発表者名
      近藤信彰
    • 学会等名
      日本中東学会第25回年次大会
    • 発表場所
      広島市立大学
    • 年月日
      2009-05-17
  • [図書] 聖なる家族:ムハンマド一族2010

    • 著者名/発表者名
      森本一夫
    • 総ページ数
      106
    • 出版者
      山川出版社
  • [図書] ペルシア語が結んだ世界-もう一つのユーラシア史2009

    • 著者名/発表者名
      森本一夫編著
    • 総ページ数
      261
    • 出版者
      北海道大学出版会

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi