研究課題/領域番号 |
18401021
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
近藤 信彰 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (90274993)
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研究分担者 |
菅原 睦 東京外国語大学, 大学院・国際総合学研究院, 准教授 (50272612)
真下 裕之 神戸大学, 大学院・人文学研究, 准教授 (70303899)
森本 一夫 東京大学, 東洋文化研究所, 准教授 (00282707)
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キーワード | ペルシア語文化圏 / 国際研究者交流 / イラン:インド:トルコ / 国民国家 / 民族形成 / 言語政策 / 歴史史料 |
研究概要 |
研究計画に従ってペルシア語関連史料、および現地の歴史叙述に関する資料の収集、および現地歴史研究者との交流を行った。代表の近藤信彰は、8月にタジキスタン、2月にイランインドへ出張し、ペルシア語文化関連資料を収集するとともに、現地の研究者との交流に努めた。 タジキスタンでは、17世紀末の詩人伝Muzakkir al-Ashabなど現地発行の図書を入手した。同じペルシア語をいえがら、イランと異なった文字を使用するタジキスタンの現状は、ペルシア語文化圏のあり方を考える上で示唆に富んでいた。 イランでは、サファヴィー朝のインシャー文献写本4点のコピーを入手した。サファヴィー朝後期の書簡集やインシャー文献はその重要性が指摘されながらも、十分な研究がなされていない。新たに議会図書館から刊行れたMonsha'at-e Soleymaniとともに、これは今後の制度史研究の基盤となるものである。 研究分担者の菅原睦は、3月にトルコに出張し、ペルシア語の影響を強く受けているチャガタイ言語学関係の資料収集と研究者との交流に努めた。 なお、最終年度にあたって、以前からの課題であった『ペルシア語が結んだ世界-もうひとつのユーラシア史』が刊行された。研究代表者・分担者全員が執筆したものであり、今後の研究の出発点となるものである。4年間の研究成果を踏まえて、さらに進展した研究を、来年度中に形とすることを目標としたい。
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