2007年度、ハヤシは勤務先より9月から2008年1月までの約4ヶ月間研究に専念できるよう特別な配慮を得ることができ、科研費を用いて、まずワシントンDCの国立文書館でOSS関係の資料収集を行い、その前ハーバード大学、エール大学、プリンストン大学、クラーク大学の図書館において、研究対象の人的ネットワーク上に出てくる社会科学者の資料を集め、UCLAとUSCの図書館で日本専門家に関する資料を集めた。また道中、ハヤシはUSCとエール大学で、OSSとアジア系アメリカ人に関してのこれまでの成果を発表する機会を持った。 一方、安武は、8月8日から11日までブルガリアのソフィアで開催されたInternational Federation for Research in Women's Historyの国際会議で成果を発表する機会を得たため、当初の予定を変更して、その途中8月1日から7日までオランダ、アムステルダム市にあるInternational Institute for Social Historyにおいて、戦間期に国際連盟発足とも関わりあいながらアジアや中南米諸国ヘネットワークを広げようとした欧米婦人の率いる婦人団体の内部資料の収集を行うために科研費を用いた。
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