研究分担者 |
小木 裕文 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (70160786)
張 長平 東洋大学, 国際地域学部, 教授 (50351185)
張 貴民 愛媛大学, 教育学部, 助教授 (50291620)
杜 国慶 立教大学, 観光学部, 助教授 (40350300)
尹 秀一 創価大学, 別科日本語研修課程, 教授 (00240177)
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研究概要 |
本研究では,中国の改革開放以後,増加している在日華人ニューカマーズの中国における送出プロセスを,中国における現地調査によって明らかにすることを目的としている。 研究計画初年度の平成18年度は,まず,在日華人ニューカマーズの人口・出身地・分布の推移に関する統計,学術文献のほかに,中国の内外で刊行されている図書,雑誌,新聞などの中国語メディア資料の収集に力点を置いて行った。 また,在日華人ニューカマーズの代表的な送出地域である福建省,および東北地方の遼寧省,吉林省で予備的な現地調査を行った。現地においては,大学の日本語学科,日本留学の斡旋会社などにおいて聞き取り調査を実施した。特に大連,藩陽,延吉などにおいては,日本語学習熱が高く,日本語能力が就職に有利にはたらくために,日本留学希望者が多く,また,日本留学から帰国して企業家として成功している者も少なくない。これらの地域には,平成19年度においても,よりインテンシブな調査を実施する予定である。 このほか,北京および上海において,改革開放後の中国人の出国状況,日本留学者などに関する資料を収集した。これらのデータについては,今後,GISを用いて,地図化,分析を行っていく予定である。 今後,在日華人ニューカマーズからの聞き取り調査を同時に進行しながら,平成19年度の福建省福清市,および延吉など東北地方におけるインテンシブな調査を行っていく予定である。
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