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2008 年度 実績報告書

東南アジア諸都市における宗教の活性化と日常生活の再編に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 18401037
研究機関筑波大学

研究代表者

小野澤 正喜  筑波大学, 名誉教授 (90037044)

キーワード宗教改革運動 / 宗教実践 / 日常生活の再編 / 世俗内倫理 / 情報化社会 / エスニックアイデンティティ / 民族集団の国際的ネットワーク / 宗教的習合の組み換え
研究概要

近年のグローバル化の進行の中で伝統的宗教が再活力化している状況が見られる。その現れ方は多様でありながら、復古主義的な装いをとりつつも都市中間層を主要な基盤としている点、在家信者における世俗内倫理体系の再編成の追求、最新の情報メディアの駆使等、20世紀後半以後の新たな現象として共通性を持っている。
本プロジェクトでは東南アジアの諸都市で進行しつつある、上記のような変化を、各地域、宗教集団の調査研究実績のある人類学研究者を組織して3年間にわたる共同研究を通じて解明することを目的とした。上座仏教、イスラム教、キリスト教、華人系大乗仏教等における動態を共通の問題意識とし、宗教人口の目常性に迫る調査を基礎にした共同研究として遂行し、過去2年間でタイ、ラオス、カンボジア、マレーシア、インドネシア等に研究組織構成員を派遣し調査を行い基礎的なデータの収集を済ませた。第3年度(最終年度)に当たる本年度においては調査研究の力点を全国的及び国際的ネットワークと日常生活の再編に置いた。各国の首都圏の各宗教組織の中心からトップダウンで進められつつある宗教の再編、活性化の動きの全体構造の掌握に注力した。また近年の宗教改革において海外在住者のネットワークが重要な役割を果たしていることからインターネット等最新のメディアを使ったグローバルな展開の実態を組織中央の側から把握することに努めた。こうした現地調査の成果は、4回にわたって開催された研究報告会の討議を通じてメンバーの間で共有し統合的理解に努めた。また渡航先の大学等において5回にわたる研究集会を開催し現地研究者との研究交流を深めた。研究成果の一部は既にメンバーの執筆論文、学会発表の形で公表されているが、総合的成果を名本プロジェクト報告書の形で刊行した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] グローバル化とアメリカ合衆国におけるアジア系民族集団の展開2009

    • 著者名/発表者名
      小野澤正喜
    • 雑誌名

      育英短期大学研究紀要 第26号

      ページ: 1-8

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 東南アジア諸都市における宗教の活性化と日常生活の再編研究の意義2009

    • 著者名/発表者名
      小野澤正喜
    • 雑誌名

      東南アジア諸都市における宗教の活性化と目常生活の再編に関する比較研究研究成果報告書

      ページ: 1-5

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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