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2007 年度 実績報告書

異教共存・融合のローカル・メカニズムに関する人類学的研究:エチオピアの事例

研究課題

研究課題/領域番号 18401042
研究機関南山大学

研究代表者

石原 美奈子  南山大学, 人文学部, 准教授 (20329741)

キーワードイスラーム / キリスト教 / 異教共存 / 参詣 / 巡礼 / 精霊憑依 / 民族誌映画 / エチオピア / ティジャーニーヤ
研究概要

本年度は、8〜9月および10月末〜11月末の2回にわたりエチオピア東部(北東部ウォロ、東部ハラル、南東部アルシ)にみられるムスリム女性聖者モーミナの歴史に関して聞き取り調査を実施するとともに、モーミナがその足跡を残した聖地を一つ一つ歩いて確かめ、そこに今でも受け継がれているハレイブ儀礼や参詣の儀礼について現地調査を実施した。キリスト教からの改宗者であるモーミナについては、その著名さとは裏腹にその人生や功績についてこれまで断片的にしか知られていなかった。研究代表者は、モーミナの子孫から直接、モーミナの人生について聞き取りを行うとともに、参詣儀礼の撮影を行う許可を得ることができた。その結果、参詣儀礼にみられる異教共存の側面が、異教共存を実践しているモーミナの人生そのものと密接に関係していることが明らかになった。モーミナが始めたことで知られるハレイブ儀礼や参詣の儀礼にも異教共存が色濃く表徴されていることがわかった。この参詣儀礼については、映像人類学を学んでいる南山大学大学院研究生松波康男氏を同行し、ビデオ撮影を行った。
またこれまで研究代表者がエチオピア西部で行ってきたティジャーニー導師アルファキー・アフマド・ウマルをめぐる民衆カルトについて、7月にトロンハイムで開催された第16回国際エチオピア学会で口頭発表した。同様に、この民衆カルトの一局面である参詣儀礼について松波康男氏が制作した民族誌映画が同学会のフィールム・フォーラムで上映されるとともに、それについて口頭発表を実施した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] Pilgrimage to Ya'a-Feasting the Consumers of the Sacred-(上映発表)2007

    • 著者名/発表者名
      Matsunami, Yasuo
    • 学会等名
      16th International Conference of Ethiopian Studies
    • 発表場所
      Norwegian University of Science and Technology(at Trondheim)
    • 年月日
      20070704-06
  • [学会発表] Spirit Possession and Pilgrimage-the Formation and Configuration of the Tijjani Cult in Western Oromoland2007

    • 著者名/発表者名
      Ishihara, Minako
    • 学会等名
      16th International Conference of Ethiopian Studies
    • 発表場所
      Norwegian University of Science and Technology(at Trondheim)(口頭発表)
    • 年月日
      2007-07-03
  • [学会発表] On the Filming of "Pilgrimage to Ya'a"2007

    • 著者名/発表者名
      Matsunami, Yasuo
    • 学会等名
      16th International Conference of Ethiopian Studies
    • 発表場所
      Norwegian University of Science and Technology(at Trondheim)(口頭発表)
    • 年月日
      2007-07-03
  • [学会発表] 「ヤアへの参詣-参詣の旅人と迎える人々」(上映発表)2007

    • 著者名/発表者名
      松波 康男
    • 学会等名
      日本アフリカ学会第44回学術大会
    • 発表場所
      長崎ブリックホール
    • 年月日
      2007-05-27

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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