研究課題/領域番号 |
18401044
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研究機関 | 国立歴史民俗博物館 |
研究代表者 |
内田 順子 国立歴史民俗博物館, 研究部, 助手 (60321543)
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研究分担者 |
宮田 公佳 国立歴史民俗博物館, 研究部, 助手 (50342605)
出利葉 浩司 北海道開拓記念館, 学芸部, 研究員 (40142088)
手塚 薫 北海道開拓記念館, 学芸部, 研究員 (40222145)
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キーワード | アイヌ / 映画 / 写真 / 映像人類学 |
研究概要 |
本研究は、欧米の人類学映画や写真をデジタル化して収集し、アイヌ民族・アイヌ文化のイメージがどのようにつくられてきたのかについて考察することを目的とする。収集の主な対象は、映画や写真たけでなく、それらについての豊かなバックデータを有するニール・ゴードン・マンローのコレクションである。マンローはスコットランド出身の医師で、明治の中頃に来日し、考古学とアイヌ文化の研究に取り組んだ人物である。 研究初年度の本年は、イギリス王立人類学協会(RAI)が所蔵するマンローコレクションについてデジタル化(スキャニングとデジタル写真撮影)による収集を行い、もとの資料番号を反映させた画像番号を付してデータを整理した。来年度以降、内容についての研究を進めることで、RAI所蔵の関連資料の全体像が明らかになると見込まれる。マンローの残したアイヌ関係の資料は、イギリスと日本のいくつかの機関が分散して所蔵しているが、マンローコレクションのイギリス側の中心的な所蔵機関であるRAI資料のデジタル化によって、関連資料の比較研究と資料批判を進展させる基盤を作ることができた。 本年度はまた、イギリスにおけるマンローコレクションのもうひとつの中心的な所蔵機関である国立スコットランド博物館において、写真とドキュメントについて悉皆調査を行った。同博物館のマンローコレクションでは、考古資料やアイヌの民具については全貌があきらかにされているが、写真・ドキュメントについては調査が未着手であった。本年度の予備調査をもとに、来年度のデジタル化を計画している。
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