研究課題/領域番号 |
18402003
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研究機関 | 統計数理研究所 |
研究代表者 |
吉本 敦 統計数理研究所, 数理・推論研究系, 教授 (10264350)
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研究分担者 |
庄司 功 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (20282329)
柳原 宏和 広島大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (70342615)
佐々木 ノピア 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 准教授 (90382275)
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キーワード | 経済統計学 / 統計数学 / 環境評価 / 環境政策 / 森林管理 / リスク管理 / 地球温暖化政策 / 地域政策評価 |
研究概要 |
環境問題のグローバル化に伴い、国家レベルにおいて様々な政策が打ち出されている。森林資源に対する政策についても、木材輸出国、輸入国など各国の資源的及び経済的特質などの違いにより、森林資源管理に関する政策への対応も様々である。地球規模での環境問題に対する国家レベルの対応と同時に、地域においては、その物理的・経済的あるいは地域社会的特質を反映した地域主導の地域森林資源管理モデルが必要不可欠である。本研究では、地球規模での環境問題として地球温暖化防止に対する森林資源管理政策について、スロバキアを事例とし1.国レベルでの森林資源管理評価、2.地域レベルでの森林資源管理評価、最後に3.国家レベルおよび地域レベル同時の森林資源管理評価、を行うことができる森林資源管理評価モデルを構築し、国家レベルでの森林政策目標達成下における地域レベルでの最適地域森林資源管理を探求することである。 平成20年度の研究成果は以下の通りである。1)スロバキアにおける地域森林資源管理事例に対しGISシステムにてモデルケースを構築した。2)スロバキアにおける地域森林資源管理として進められている傘伐による伐採計画を、ストリップ伐採問題として定式化し、解探求のためのモデルを構築した。3)日本における地域森林資源管理事例として個別分散林分の団地問題を定式化し、解法手段の構築を行った。4)温暖化防止政策として熱帯林地域を対象に必要バイオマスエネルギー量を推定した。5)繰り返し計算が不必要なスプライン平滑化法を提案した。6)成長曲線モデルと変化係数モデルの関係を明らかにした。
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