環境問題のグローバル化に伴い、国家レベルにおいて様々な政策が打ち出されている。森林資源に対する政策についても、木材輸出国、輸入国など各国の資源的及び経済的特質などの違いにより、森林資源管理に関する政策への対応も様々である。地球規模での環境問題に対する国家レベルの対応と同時に、地域においては、その物理的・経済的あるいは地域社会的特質を反映した地域主導の地域森林資源管理モデルが必要不可欠である。こうした状況下、国家レベルかつ地域レベルに対し、適正な地域森林資源管理政策を打ち立てて行くには、資源管理に対し、両レベル、同時、すなわち多目的階層別の地域森林資源管理評価モデルが必要不可欠となる。本研究では、地球規模での環境問題として地球温暖化防止に対する森林資源管理政策について、スロバキアを事例とし1.国レベルでの森林資源管理評価、2. 地域レベルでの森林資源管理評価、最後に3. 国家レベルおよび地域レベル同時の森林資源管理評価、を行うことができる森林資源管理評価モデルを構築し、国家レベルでの森林政策目標達成下における地域レベルでの最適地域森林資源管理を探求することである。
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