研究概要 |
平成19年度(2007年度)の研究活動実績は、以下のとおりである。本研究課題の目的は、「欧州における海上交通の安全性に関する評価システム」のフィールド調査であった。当面する課題や将来の課題に関するフィールド調査の概要を以下に示す。 1)欧州におけるフィールド調査活動 1.2007年(平成19年)6月18日(月)〜6月25日(月)、グディニア海事大学(ポーランド)で開催されたTransNav2007国際会議に参加し、学生の研究発表[論文題名:Mental Workload of VTS Operators by Utilising Heart Rate]を指導するとともに座長を務めた。さらに、国際海事社会が当面する船員の人的要因(Human Elements)に関する課題の情報交換を行った。 2)トルコにおける調査活動 AIS(Automatic Identification System:自動船舶識別装置)データの活用に関する国際研究交流を推進するとともに、AISに関連する人的要因の検討を行った。イスタンブール工科大学商船学部(イスタンブール/トルコ)とドクズイェール大学(イズミール/トルコ)を訪問し、AISデータ収集装置の設置とデータ解析の運用に関する協議を行った。 上記に関連する活動を含めた成果論文発表タイトルは、次の4点である。 1.Mental Workload of the VTS Operators by Utilising Heart Rate/TransNav2007 2.操船方略の経験による違い/日本航海学会論文集,第117号,199-206、2007 3.Field Factor in the Sea Traffic Related Human Factors/Proceedings of CIE、Vol.2,2007 4.Assessment of VTS Operators'Mental Workload by Using NASA Task Load Index/日本航海学会論文集、第118号、2008 また、詳細な調査報告は、神戸大学海事科学部附属国際海事教育研究センター発行の「2007年度海事科学研究科附属国際海事教育研究センター年報[2008年5月発刊予定]」に掲載する。
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