研究課題/領域番号 |
18402009
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
落合 恵美子 京都大学, 文学研究科, 教授 (90194571)
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研究分担者 |
小山 静子 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (40225595)
姫岡 とし子 筑波大学, 人文社会科学研究科, 教授 (80206581)
押川 文子 京都大学, 地域研究総合情報センター, 教授 (30280605)
藤田 道代 大手前大学, 社会文化学部, 教授 (00219023)
上野 加代子 徳島大学, 総合科学部, 教授 (50213377)
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キーワード | アジア / ジェンダー / 家族 / グローバル化 / 近代化 / 主婦 / 家事使用人 / 国際結婚 |
研究概要 |
本年度の重点海外調査としては、台湾(8〜9月)、インド(12〜1月)において「現代の「主婦化」に関する基礎的調査」、タイ(11月)、シンガポール(12月〜1月)において「女性の国際移動と「再生産のグローバル化」に関するインタビュー調査」を実施した。家族に関するグローバル化の進んだ台湾では家事労働者と介護労働者を雇用している家族や、東南アジアや大陸中国から妻を迎えている家族のインタビュー調査を重点的に行った。インドでは北部のデリーと南部のトリバンドラムにおいて都市中産層や上層家族のインタビュー調査を行い、カースト制と関連した家事の細分化、国内少数民族の家事労働者としての雇用などの、インドの独特の事情について理解を深めた。タイではミャンマーからの移民労働者のインタビュー調査を行った。シンガポールではインドネシアなどからの家事労働者の仕事と生活の参与観察を行った。 研究会では、第1回の顔合わせに続き、第2回ではインド調査の準備としてインド、トルコ、フィリピンのムスリム地域など性別による空間分離と厳しい性規範に特徴づけられる社会を扱った。第3回では朝鮮、タイ、インドにおける近代的ジェンダー規範(良妻賢母思想など)の成立を日本やヨーロッパと比較した。 また台湾の中央研究院で行われた「越境結婚」についての国際会議や、韓国社会史学会に参加して、研究成果を報告した(いずれも費用は先方負担)。 『アジアの家族とジェンダー』(勁草書房)、『21世紀アジア家族』(明石書店)は主に先行プロジェクトの成果出版であるが、本プロジェクトの成果も一部盛り込まれている。
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