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2008 年度 実績報告書

統一ドイツにおける統治システムの変容-福祉国家改造と移民国への転換に即して-

研究課題

研究課題/領域番号 18402013
研究機関福井大学

研究代表者

横井 正信  福井大学, 教育地域科学部, 教授 (10220542)

研究分担者 近藤 潤三  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (80111863)
キーワードドイツ / 政治学 / 福祉国家 / 社会保障 / 外国人政策 / 移民 / 改革政策
研究概要

横井(財政・経済・社会保障政策面の調査分析担当)は2008年11月末から12月はじめにドイツを訪れ、次期連邦議会選挙まで1年を切ったメルケル大連立政権において、児童保育施設の大幅拡充及び親手当の導入、最低賃金の導入をはじめとした労働法制改革等、特に立法期後半期の社会保障・労働政策面での改革計画とその実施状況について現地調査を行った。この調査では、ベルリンにおいて、ドイツの内政状況について日本国大使館政務班との情報交換を行った他、フリードリッヒ・エーベルト財団、連邦労働社会省等を訪問し、上記の諸政策に関する諸文献の収集と、関係者に対するインタビューを行った。また、連邦議会選挙前最後の定期党大会としてシュツットガルトで行われた与党キリスト教民主同盟(CDU)の定期党大会を傍聴し、党大会資料の収集を行うとともに党大会代議員等にインタビューを行い、選挙に向けての同党の動きを調査した。これらの調査後、その成果を反映させた論文を2009年1月に公表した。
近藤(移民・外国人政策面の調査分析担当)は、ドイツの移民政策を具体的に研究するため、現地での調査を実施した。調査は二つに大別される。一つは連立政権を構成している社会民主党(SPD)の党大会を傍聴し、政治動向全体を把握する中で移民政策の行方を考察することである。これについての成果は2009年3月に論文として発表した。もう一つはドイツ社会におけるイスラム移民の問題の焦点であるモスク建設をめぐる紛争を調査した。この調査はベルリン、デュースブルク、ケルンの三か所で行った。その結果、それぞれで紛争の構造と経過が異なることがわかった。特に全国的に関心を集めているところから、ケルンについて詳しく検討し、ケルンの政党や市当局の対応などについても調べたうえで、成果を2009年3月に論文として発表した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (5件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] メルケル大連立政権の改革政策と連立与党の停滞(I)2009

    • 著者名/発表者名
      横井正信
    • 雑誌名

      福井大学教育地域科学部紀要第III部社会科学 第64号

      ページ: 141-191

  • [雑誌論文] 現代ドイツにおける社会民主党の危機-SPDの党首交代に即して-2009

    • 著者名/発表者名
      近藤澗三
    • 雑誌名

      社会科学論集 第47号

      ページ: 1-60

  • [雑誌論文] 現代ドイツのモスク建設をめぐる紛争-ケルンにおける政治過程-2009

    • 著者名/発表者名
      近藤澗三
    • 雑誌名

      社会科学論集 第47号

      ページ: 97-138

  • [雑誌論文] 1950年代のシュタージ拉致・殺人事件-リンゼとビアレクの場合-2009

    • 著者名/発表者名
      近藤澗三
    • 雑誌名

      社会科学論集 第47号

      ページ: 139-167

  • [雑誌論文] 2008年10月のSPD臨時党大会を傍聴して2009

    • 著者名/発表者名
      近藤澗三
    • 雑誌名

      社会科学論集 第47号

      ページ: 305-310

  • [学会発表] 日本の移民政策を考える・ドイツの事例から2009

    • 著者名/発表者名
      近藤澗三
    • 学会等名
      外国人受け入れと社会統合に関する国際シンポジウム(外務省・愛知県・国際移住機構主催)
    • 発表場所
      ウィル愛知
    • 年月日
      2009-02-28

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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