研究課題/領域番号 |
18402020
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
李 海峰 山口大学, 経済学部, 教授 (00346545)
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研究分担者 |
米谷 雅之 広島経済大学, 経済学部, 教授 (50034864)
陳 健平 山口大学, 経済学部, 教授 (40253132)
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キーワード | 中国の市場経済発展 / 大衆消費社会 / 消費実態調査 / 消費者行動の変化 |
研究概要 |
本研究は、中国における市場経済発展の過程において社会経済がどのように変動しているか、大衆消費社会がどのように形成されているか等について、経済水準の異なる都市で消費者の生活や意識行動の調査を行い、中国における大衆消費社会の成立プロセスを解明するための2年間の研究である。 今年度は最終年度であり、初年度の研究調査に続き、今年度は研究計画とおりに、ランダムで選定された経済力水準の異なる都市、地域の調査地点(西南地域にある雲南省の昆明市とその周辺の農村部、西部地域の山西省の太源市とその周辺の農村部、それに中国の市場経済の最も発展している深せんなどの都市、地域)において、2007年5月から10月まで調査を実施した。アンケート調査の回答・収集にやや困難な面があったが、何とか計画通りに調査を終えることができた。質のよいデータを確保するため、研究組織は調査研究会をかさね、問題点などについて検討した。また研究代表者はアメリカの大学の研究者との合同研究会を開き、国際的な協力を得ながら、調査実施の現地に入り、統計局、調査機関との交渉、調査員に対する専門的な調査知識の教育、調査実施過程の状況観察など綿密的な調査を行った。回収した原票と入力したデータを日本に持ち帰り、現在分析研究を行っているところである。これまでに、5回の研究会と2回のワークショップを開催した。またいくつかの研究報告、論文をまとめ、『東亜経済研究』、『山口経済学雑誌』、『広島経済大学経済研究論集』などの雑誌に発表した。現在投稿した原稿は掲載されたものもあれば、審査中のものもある。それにデータの解析を続けながら、よりよいより多くの研究成果を出すことができると確信している。
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