研究分担者 |
尾高 煌之助 法政大学, 経済学部, 名誉教授 (90017658)
胥 鵬 法政大学, 経済学部, 教授 (60247111)
田村 晶子 法政大学, 経済学部, 教授 (30287841)
武智 一貴 法政大学, 経済学部, 准教授 (80386341)
馬場 敏幸 法政大学, 経済学部, 准教授 (00359663)
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研究概要 |
インド経済は21世紀のチャンピンになるのか。中国経済を抜き去るのか。こういった問題に対して,絵所はITソフトなどの輸出産業の成長が著しい反面,教育水準によって階層化された労働市場において雇用が伴わない問題点に着目し,教育と格差拡大などの変わらざるインド経済の影を明らかにした。さらに,中国の中高卒の労働力構成と異なって,インドの識字率がいまだに低いことがインド経済のアキレス腱になると,絵所は楽観的なインド経済の展望に対して警鐘を鳴らした。胥・田村は,貿易データを用いて,中国・日本と米国の貿易パターンの比較を行い,さらに中国の国際競争力およびその決定要因を分析した。結論として,中国の教育水準,低い賃金とR&Dが中国の国際競争力に寄与することが解明された。松島は,中国の寧波における金型産業の集積の現地調査を行い,中国経済の内発的発展と企業成長の関係を明らかにした。2007年度の中国の一大産業集積地上海の日系企業,国営企業と民営企業に関する現地調査結果に基づいて,武智は中国に進出した日系企業の中間財における比較優位および日中貿易と対中国直接投資に対する効果を分析した。2006年度のインドバンガロールの現地調査結果と2007年度上海現地調査結果を踏まえて,馬場は金型産業の発展と日本の優位を再確認した。二階堂は,インドの銀行に対する自己資本規制の影響の分析を試みた。今井は中国の携帯電話産業に関する現地調査を行い,産業政策の影響を分析する論文を発表した。
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