研究課題/領域番号 |
18402025
|
研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
絵所 秀紀 法政大学, 経済学部, 教授 (10061243)
|
研究分担者 |
胥 鵬 法政大学, 経済学部, 教授 (60247111)
田村 晶子 法政大学, 経済学部, 教授 (30287841)
武智 一貴 法政大学, 経済学部, 准教授 (80386341)
馬場 敏幸 法政大学, 経済学部, 准教授 (00359663)
|
キーワード | 企業競争力 / 国際比較 / 中国 / インド / BRICs |
研究概要 |
絵所は独立後インドの経済開発の軌跡と描き出し、また1991年に着手された経済自由化政策への転換以降の経済パフォーマンスの特質を描き出し、中国との比較を試みた。とりわけ、歴史からインド経済の特質とパフォーマンスを概観することによって、中国のそれとの比較のための論点を提示した。具体的に、インド経済開発の特質と経済パフォーマンスに関連するこれまでの研究史をサーベイし、91年以降今日に至るまでのインド経済パフォーマンスの成果と問題点を同定し、ITソフトウエア産業に依存したインド経済成長はエリート依存型であり、その結果平均的なGNPでは計測することができない構造的諸問題-人口問題、貧困問題、所得分配問題、教育問題一が生じている点を詳細に明らかにした。中国やインドの国際競争力を明確に測定するために、胥・田村は、比較優位などの貿易理論に基づいて分析を試み、中国は韓国に次ぐものから、ドイツと互角するほどに国際競争力が伸ばしてきた。他方、インドは国際競争力を伸ばしたものの、現在の段階ではかなり下位である、と明らかにした。現地調査と貿易データに基づいて、馬場は重要なサポーティング産業である金型産業について、中国・インドの発展段階を定性的・定量的に測定し、明確にした。両国の金型産業の発展状況がかなり明確となった。金型産業の発展段階は両国とも近年発展が著しく、工業化に貢献しうるレベルに達しつつある。特に中国については国際競争力が急速に向上しており、世界的に中国が競争力で優位にある。
|