研究課題/領域番号 |
18402026
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研究機関 | 国学院大学 |
研究代表者 |
上山 和雄 国学院大学, 文学部, 教授 (40137790)
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研究分担者 |
高村 直助 東京大学, 名誉教授 (40017801)
及川 慶喜 立教大学, 経済学部, 教授 (10168841)
大豆生田 稔 東洋大学, 文学部, 教授 (20175251)
吉川 容 (財)三井文庫, 研究員 (20201460)
渡邉 恵一 駒澤大学, 経済学部, 准教授 (00267387)
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キーワード | 在米日系企業 / NARA / 接収文書 / 日系商社 / 日系銀行 |
研究概要 |
本年度には、昨年度に続き米国国立公文書館所蔵の三菱商事・三井物産・大倉組などの主要商社の調査、新たにオーストラリア国立公文書館の三井・三菱の接収文書調査を行い、主要企業については、ほぼエントリー群の詳細を明らかにすることができた。オーストラリアの調査に際しては、数年前からアーカイブズの国際比較研究として調査に入っている研究会(代表者学習院大学教授高埜利彦氏)の協力を得て、同研究会が作成目録以外の史料群を調査した。加えて、横浜市史所蔵のマイクロをデジタル化して目録を作成し、また代表者がハードコピーで収集していた文書目録の作成もほぼ終了した。3年計画の中間年として多くの時間と資金を要する、具体的な事業を実施することができた。 来年度は米国を中心に、残されている史料群のリスト作成、日本国内の他機関にすでに収集されている接収文書のリストを掌握することに務める。これらのリストを照合・統合することにより、公開に耐えうる文書リストの作成を行う。これによって米国・オーストラリアに所在する日系企業接収文書の全貌が明らかになり、今後の研究の進展に大きな貢献を果たすと確信する。これが本研究の第一の課題である。こうすることにより、公開に耐える文書目録の作成を行う。これが本研究の第一の課題であり、その見通しが付いたといえる。 本研究の第二の課題は、接収文書を利用した場合に、従来の研究にどのような新たな知見を加えることができ、新しい研究分野が開かれるかというケーススタディーを行うことである。この点に関して、三井・三菱・大倉に関して、研究を進めている。今年の秋の経営史学会のパネル・ディスカッションにおいて、その成果を発表する予定である。
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